鈴木義彦に読者は怒り爆発(145)

〔金融庁が証券業界に対して鈴木の口座開設を許可していないと書いてあったが、この状況は変わらず、というより鈴木への監視はさらに強まっているに違いない。とはいえ、金融庁がそれなりの情報を掴んでいるのなら、何故鈴木から事情聴取をしないのだろうか。どうも関係当局の動きがもどかしすぎる〕

〔「心裡留保」とは便利な表現だと思う。鈴木が和解協議時の精神状態を主張した内容を品田裁判長が採用したものだが、これは鈴木側が主張した脅迫・監禁を纏めたものだ。この表現を使うならば、裁判では検証されなかったが、和解協議の3日前に、A氏が鈴木に「合意書」を見せて約束の履行を迫った時の鈴木の精神状態を「心裡留保」と言うのではないかと思う。鈴木は西に10億円の報酬を払って合意書を破棄させたと思い込み、せっせと利益金を一人占めにしてタックスヘイヴン地域に運んで隠匿していた。これは、合意書を見せられた鈴木にとって「心裡留保」状態になったかもしれない。それを取り繕う時間に3日の時間が必要だった。それでも時間が足りず、西と訳の分からない口論をしながら何とか和解書の作成に漕ぎつけた。最初は総額50億円の利益と言い、その後は60億円に訂正し、A氏と西に25億円ずつの配当金として払い、A氏にプラス2年以内に20億円の支払を口頭で約束している。その間の必要経費の事も言わず、まして自分の取り分も主張していない。鈴木が自分の取り分を2人より少なく主張する事など有り得ない。裁判ではこの経緯が全く審議されていない。鈴木側も裁判官たちも和解書を無効にする手段を協議している光景が目に浮かぶ。しかし、鈴木側はこのピンチを「心裡留保」という言葉で切り抜けた。A氏の代理人中本弁護士はこのチャンスを逃してしまった。一気に鈴木を潰す機会だったと思う〕

〔ある企業の社長が社員に向けて話した訓話に「仕事の中に人生がある。選び方ひとつで人生が良くも悪くもなる。仕事を通して学習し、成長しなければ将来はない」という話があった。その一方で、殆どの人は、誰かが自分を変えてくれると思っているとも言っている。裁判官はどうなのか。法曹界で有名な話がある。第15代町田最高裁長官が新人判事補の辞令式で述べた訓辞で「上級審の動向や裁判長の顔色ばかりを窺う“ヒラメ裁判官„がいると言われる。私はそんな人はいないと思うが、少なくとも私は全く歓迎しない」と述べたのだが、町田長官は若い頃に「青年法律家協会裁判官部会」の会員であり、自らも新人判事補を勧誘していたが、その事を上司に恫喝され、退会したという。その事が出世を遅らせる原因ではないかと思い悩み、その後は”ヒラメ裁判官„として職務を行っていた事が周囲に知られていた。最高裁長官は、日本司法界のトップであるが、自らの栄達や自己保身のためには平気で自らの信念を曲げる。ヒラメ裁判官とは町田長官を揶揄する言葉として法曹界に残っている。情けない事にそれが裁判所なのだ〕

〔2018年ぐらいからSNSで流れるニュース情報にかなり注目が集まってくるようになった。まだメディアの主流には遠かったが、肚の据わった情報誌の主宰者なら、一発逆転、爆発的なブレイクが匂う出来事だと直感すれば即決で掲載した。ついでに音声データーもセットで流せば効果抜群だったという。まず、若い連中が騒ぎ、ネット上であっという間に拡散する。事前に社内で根回しが必要な既存のメディアでは動きが遅すぎる。新聞などはその最たるものだ。鈴木の記事は、数社のネットで時間をかけて、ある意味、慎重に取材を潜行させている。政治家、警察や検察、裁判所までもが裏で関与している可能性があるからだと思う。今まで様子見をしていた新聞、テレビ、雑誌も後追い取材を開始する事件も多くなった。この事件には日本のマスコミ各社が報道しないタックスヘイヴン地域が深く関わっている。鈴木も行方を晦ませている場合ではない。家族や身内も通常の生活も出来なくなる〕

〔鈴木は、今回の株取引でも分かるように自分の名前を出す事を極力避け、記録や書面に残るものには神経を配っていたと思われる。その全ては後に問題になった時に知らぬ存ぜぬを通す為であり、また共謀者にも「知らない人物」と言わせる為であったのだろう。しかしそれだけ何にも関与していない人間が、今では1000億円以上ともいわれる資産を隠匿している事など、どう考えても有り得ない。それこそ裏で違法な行為を行っているという事である。今回の裁判では鈴木に関する不可解すぎる点や疑問視する点が山ほどあった筈なのに、一切解明されず検証もされず無理矢理に判決が下された。こんなやり方で下された判決を確定判決として受け入れる事など到底できる訳がない〕

〔鈴木は裁判で「西はいい加減な人間なので西と同席で交わした書類は無効」と論外な主張までしたが、西は何と哀れな人間かと思う。こんな鈴木に、西は生前に金で操られ手足となって利用され、志村化工株価操縦事件では鈴木の罪を被り執行猶予付きの有罪判決を受け、死んでからも死人に口無しをいいことに鈴木側から「西が言っていた」ことと都合の良い事後処理役にされる始末だ。西の人生は鈴木に吸い尽くされたかのように思えてならない〕

〔鈴木は、自分の腹心や仕事の協力者を何人も自殺、失踪に追い込んだワル中のワルだ。これ以上、世の中にのさばらせてはならない。例え多くの人を騙して1000億円以上を稼ごうが人間の心を失ったら終わりだ。鈴木みたいな大悪人が生き延びて大恩人を裏切って莫大なカネを隠匿している。被害者が訴えても裁判官が悪人の味方をするようでは世も末だ〕

〔元エリート裁判官の瀬木氏の著書に「裁判官は良い判決文を書くより上司の気に入られる判決文を書けるかどうかが出世に影響する」と書いてある。この裁判で品田裁判長が下した判決文のどこが上司の気に入られる部分だったのか。再審ではこの部分を解明しなければ誰もが納得しない〕

〔鈴木は、陳述書の「質問と回答書」(乙59号証)で、西から聞いたとして「A氏は、暴力団と深い繋がりが有り、言う通りにしないと家族にも身の危険が迫ると恐怖を感じた」と言って被害者の立場を装った。鈴木の常套手段だが、裁判官はこんな嘘に影響を受けたのか。検証すればすぐに嘘だと分かる。一事が万事この様なことでは到底公平な裁判は望めず、品田裁判長の判決はあまりにも矛盾だらけで根拠もなく、よく判決と言えたものだ〕

〔品田裁判長は原告側の主張を裏付ける決定的な証拠が不足していると判断していたが、被告側の唯一の物的証拠といえるものは「確認書」しかなく、それも偽証に当たるものだ。それに比べて原告側の証言や証拠類は数多くの事実関係を裏付けるに十分であるにも拘わらず、これ以上のどんな証拠が必要というのか。鈴木の証言を検証もせず、全面的に認める判決を下した品田裁判長には疑念を抱かざるを得ない。再審ではそれらの疑念に対して原告の弁護士が未提出の証拠や証言も加えられ真実が明らかになる〕(多くの取材関係者より)

〔西が生きていれば裁判でどんな証言をしただろうか。A氏は、鈴木と西2人を被告として提訴しただろうか。それとも西を訴えずに自分側の証人で出廷させただろうか。長谷川元弁護士は、西が生きていて鈴木との共犯として提訴されていたとしたら、この裁判の代理人弁護士を引き受けていただろうか。品田裁判長も西が生きていれば、こんな判決は出せなかったはずだ。そう考えると、西は何らかのタイミングで鈴木にこの世から排除されていたようにも思う〕

〔鈴木が合意書と和解書を無効と主張した事を品田裁判長が全て認めた事により、鈴木の和解書と口頭の両方で約束した合計70億円の支払義務は無くなってしまった。しかも、和解書の金額はあくまでも株売買利益が60億円を前提にしたものであって、実際の利益総額は平成18年10月当時で約470億円であったことが紀井氏の証言で証明されている。そして、今や、鈴木の隠匿利益金は1000億円以上といわれている。西の分と合わせたA氏の配当金は利益総額から経費(買い支え資金の損失分やTAHの手数料等)を引いた金額の2/3という事になるが、合意書の条項に基づけば鈴木の取り分は一切ないから、全てA氏のものとなるはずだ。品田裁判長が合意書と和解書を無効と誤った判断をしたことで、A氏は大きな損害を被ったが、それ以上に鈴木の犯罪を品田裁判長が自ら隠ぺいした責任をどう取るというのか。反省や謝罪で済まされることではない〕

〔金融庁が証券業界に対して鈴木の口座開設を許可していないと書いてあったが、この状況は今も変わらず、というより鈴木への監視はさらに強まっているに違いない。とはいえ、金融庁がそれなりの情報を掴んでいるのなら、何故鈴木から事情聴取をしないのだろうか。海外諸国との煩雑な手続きもあろうが、どうも関係当局の動きがもどかしすぎる〕

〔品田裁判長は訴外の事件としてほとんど重要視しなかったようだが、志村化工株事件も、鈴木の人間性を知るのに重要な出来事だ。検察は鈴木の相場操作行為に嫌疑をかけ、鈴木を逮捕すべき周囲の証拠を固めていたようだが、鈴木が西に自分を庇ってくれたら何でもすると言い、株取引から上がった利益を間違いなく1/3以上は分配すると約束したにもかかわらず、西の執行猶予付きの有罪判決が確定すると掌を返し、西の呼び方を西会長から西さんに変えた。これだけでも鈴木の質の悪い性格が露になっている。こんな人間の言動が信じられると品田裁判長は判断したのだろうか。そんな判定など信頼できるものではない〕(以下次号)