鈴木義彦に読者は怒り爆発(142)

〔品田裁判長は和解協議を鈴木への脅迫と鈴木の心裡留保を認めて無効と断定した。合意書と和解書は相互関係があり、和解書審議の前に既に合意書は無効判定されていたにも拘らず。品田裁判長はなぜ和解書について審議をしたのだろうか。この矛盾がこの裁判の不可解さを証明している。まして和解協議中に鈴木を脅迫した証拠はなく、ただ鈴木側の一方的な主張を認めただけだった。心裡留保に至っては話にならない。鈴木が香港襲撃事件の犯人にされそうになって気が動転し、和解書に署名押印したのは恐怖感からで本意でなかったと主張したが、こんな主張は通用する筈がないではないか。民事裁判で自分の罪を逃れるために被告人が言い訳に使う事は多々ある事だ。その言い逃れの主張を全て認めてしまった品田裁判長に故意があったとしか考えられない。心裡留保を適用した品田裁判長には明確な根拠がなく、ただのコジツケに過ぎなかったと思う〕

〔鈴木は自分の身勝手な都合から連絡を絶ったり所在を不明にしてしまうことを常套手段にしているが、その最たるものが合意書を交わした平成11年7月から平成18年10月の和解協議までの約7年間で、その間にA氏と顔を合わせたのは平成11年7月31日、平成14年6月27日、そして平成14年12月24日のわずかに3回しかなかった。西を「利益折半」の甘言でたぶらかして、A氏に対しては「都心のマンションの1DKで頑張っている」「長い目で見てください。利益は確実に出します」などの言いわけを用意して、それを西に言わせていた。まさに最低最悪の人間だ〕

〔品田裁判官は3人目の裁判長としてこの裁判の指揮を執った。それまでに約2年半の時間が経過していたが、品田裁判長が着任してからは急速に裁判が進行した事に違和感を覚える。前任の2人の裁判長の審議内容はサイトでは詳しく書かれていないが、品田裁判長の一方的な裁定の理由は何処にあったのだろうか。控訴審の野山裁判長は「審議は原審でし尽くされた」として原審を支持しA氏の控訴を棄却したが、原審の判決文にめくら判を押したとしか思えない〕

〔相場師の西田晴夫が病死した際、側近の口座等に溜まった“N勘定”と呼ばれる潤沢な資金の行方に誰もが関心を持ったが、実態は分からなかった。鈴木が仕掛けたいくつもの銘柄の中でアイビーダイワ株では、西田の側近の一人だった白鳥女史がSECや国税の目を逃れヨーロッパへ逃亡する際も一番身近にいた関係もあったことから、西田の溜まり資金を放置することは有り得ないので、白鳥女史と謀って運用に動いた可能性は高い〕

〔品田裁判長は鈴木が和解協議後にA氏宛に出した2通の手紙を熟読したのだろうか。この手紙には脅迫された痕跡や鈴木が心裡留保に陥っていたことは何一つない。手紙には西と紀井氏の「裏切り」を理由に「和解金の支払方法を再検討してほしい」と書いている。そして、「A氏には大変お世話になった。男として尊敬している」といった事が書かれている。2通目の手紙には「平林弁護士と青田を代理人にするので2人と話合って欲しい」と書いている。これは鈴木がA氏との和解を前向きに進めようとする意思表示だった。法廷では脅迫と心裡留保を主張したが、明らかに平林弁護士の後付けの言い訳に過ぎなかった。品田裁判長はこのような鈴木の心境を読み取ろうとはしなかった。裁判官として余りにも配慮に欠けている〕

〔裁判の判決日に、長谷川元弁護士は法廷で誰にも聞こえるような大声で「この裁判は負けない」と言って傍聴席にいた関係者の顰蹙を買っていたが、それは単なる傍若無人とか強がりとは思えないほど事前に判決の要旨を知っているかのような自信に満ちたものだったという。長谷川の自信の裏付けは何だったのか。裏取引を疑わせるには十分すぎるほどのパフォーマンスだったために、誰もが長谷川の発言を訝しく思ったという。品田裁判長が書いた判決文は誤った事実認定に満ちたものだった。真実はいずれ全て明らかになるに違いないが、その時には長谷川への非難は決定的となる。多くの証拠や証言により、全てが判明していると言っても過言ではないから、長谷川の度の過ぎる偽証はただでは済まないに違いない〕

〔裁判所には自分達の聖域を守る「扉」が何枚もあるようだ。その一つは再審請求を拒否する為の「開かずの扉」で、もう一つは、自分達を含め大物政治家や大物財界人を保護する為の「開けてはならない扉」ではないだろうか。大げさなようだがA氏と鈴木の裁判はこの二つの「扉」によって隠蔽されようとしているような気がする。再審開廷には高いハードルがあり、決定的な新しい証拠が必要だと言われていて、なかなか受理されない。再審制度はあくまでも建前であって、裁判官の誤審誤判を隠蔽し、裁判所の権威を守るためのものである。そして「開けてはならない扉」とはタックスヘイヴン地域を利用する大物政治家や大物財界人を守るための扉ではないのだろうか。裁判所にとってはA氏と鈴木の事件は個人的な事で、裁判の勝敗に関心はないだろうが、鈴木の1000億円以上と言われる隠匿資産を追及する事で社会問題になり、日本の政財界に大きな影響を及ぼすことは間違いのない事だと思う。真実を追求する事で最高裁判所長官の馘は飛び、裁判所を牛耳るエリート官僚は自分の地位を失う事になる。裁判所としてはそれだけは避けなければならない。三権分立の一翼を担い、行政とは一線を引き癒着しないと言われる司法の最高機関が、鈴木という蟻一匹にも値しない守銭奴のせいで崩壊する可能性もないとは言えない。裁判所としては是が非でもこの裁判は再審せず、「開けてはならない扉」の前から排除しなければならないと考えているのではないか〕

〔青田光市が鈴木の隠れた“暴力装置”であるのは周辺関係者の誰もが知る通りだ。30年来の付き合いが続く習志野一家のNo.2であった楠野伸雄(今はトップ)といくら口裏を合わせたり金融業を廃業しても青田が反社会的勢力の一員である事実が消えることはない。赤坂マリアクリニックの乗っ取り事件やタイで引き起こした詐欺事件(地下銀行を使った日本への闇送金を含む)など、青田のやっていることは大半が非合法で、鈴木が青田に足を掬われる可能性が高いと考えるのは自然の成り行きに違いない〕

〔A氏とA氏の弁護団の連携が悪すぎたと思う。読者の投稿文にも頻繁に書かれている「質問と回答書」(乙59号証)という鈴木側の陳述書があるが、A氏の弁護団はこの陳述書が法廷に提出された事をA氏に報告しなかったようだ。例えこれが裁判の行方に影響のないものであっても、弁護士が法廷での出来事を依頼人に報告しないということは考えられない。裁判官からすれば、反論が無いという事はその陳述書に記載されている事を認めたと解釈されても仕方のない事だと思う。この陳述書に限らずA氏の弁護団の失態は目に余るものがある。敗訴の原因は間違いなくA氏の弁護団、特に中本と戸塚の両弁護士に大きな原因があったと思われる〕

〔鈴木が国外財産調書制度(平成25年からスタート)に基づいた申告をしてきた形跡は見られないが、金融庁(SECを含む)や国税局のこれまでの動きをみると、断続的に鈴木およびその周辺の動向が情報として流れているように映る。それは鈴木が「金融・証券口座を開設できない」と自白していることからも分かる。鈴木に対する包囲網は徐々に狭まり、遂には身動きができなくなるのではないか。鈴木をVIP扱いしているプライベートバンクの日本人担当者は特に要注意であり、犯罪に加担した可能性は高い〕

〔金が全てと言われるこの世の中にもA氏の様な人がいるものだと驚く。このサイトの内容を受け止める人は少ないかもしれない。一人の人間が一生かかって稼げる金は3億円に満たないと言われる時代に、10億円単位の金が担保も無く保証人もいない人間に、いとも簡単に貸し出され、貸付金額の総額が金利(年36%で計算)と合わせて60億円になっていたが、株式投資からの利益配当が増えるからと言って25億円に減額されている。それまでに返済を怠っている相手に対して余りにも無防備な判断と見られるかもしれない。結果的には貸付金の元金25億円は回収された格好になったが、A氏はこの債権を回収するために鈴木と西に100億円以上の援助をした結果になっている。盗人に追い銭を渡したようなものだ。そして、A氏を騙した鈴木は株式投資で1000億円以上と言われる資産を手に入れたにも拘らず、約束を反故にして配当金を支払おうとしない。裁判では鈴木の行為を検証もせず被害者のA氏は敗訴した。こんな嘘のような事が現実に起っている。何もかもが狂っているとしか言いようがない〕

〔鈴木の周りでは自殺者や不審死者、行方不明者が数多くいる。クロニクルでは会長を務めた天野裕氏が平成23年8月3日に死亡しているが、天野氏には東南アジアでの投資名目の資金約9億円が使途不明金となり、証券取引等監視委員会が金融庁に課徴金の徴収を勧告するという報道があったが、こうした海外を絡ませた投資案件に鈴木が絡んでいないはずはなく、本尊は鈴木であって天野氏はダミーだった可能性は高い。天野氏の死亡に不信の目が注がれるのは自然の流れだ〕

〔鈴木はA氏との問題以外にも多くの詐欺横領事件に関与していたが、親和銀行以外でその悪事が表面化することはほぼ無かった。鈴木の毒牙に掛かって命を失った人も少なくない様だ。鈴木には人との出会いに感謝するという殊勝な考えは一切なく、その人を騙して自分の金銭欲を満足させる事しか考えていない。親和銀行事件は約17億円という和解金を支払った事で懲役3年、執行猶予4年という想像もつかない程の短期刑を言い渡された。この裏には長谷川という老練で狡猾な弁護士と、ヤメ検で「悪の守護神」として有名だった田中森一(故人)弁護士が暗躍していた。田中弁護士への報酬は高額なものだったと想像するが、鈴木はこの支払も済ませている。親和銀行へ支払った約17億円、田中弁護士の高額な報酬、そして、その他にも詐欺横領で告訴されかけていた事件の和解金約4億円等の全てはA氏の援助で始めた株式投資で得た利益金を横領した中から支払ったものだった。これは全てA氏との出会いがなかったら出来ない事だった。人間の運がこんなにうまく回るはずはない。この報いは必ず来るだろう。このままで鈴木を生かしておくほど世の中は甘くないはずだ〕

〔西が遺したレポートによると、西は鈴木から頼まれて宝林が増資して得た資金の一部20億円の投資運用話を当時の安藤社長に持ちかけ、クレディリヨネに預けさせた。「安藤社長には商品券500万円分を渡し、宮崎氏には投資での損失700万円の補填をして説得した」というが、鈴木はその資金を志村化工のユーロ債の払い込み資金に流用して、その後の大きな利益につなげた。しかし、西への見返りは同株の相場操縦容疑で東京地検による逮捕だった。西は鈴木に何回も煮え湯を飲まされながら、利益の分配を実行させることにこだわったようだが、鈴木の言いなりになるのではなく、A氏に相談するとか他に方法があったはずだ〕(関係者より)

〔鈴木の事件が表面化すると必ず話題になるのはタックスヘイヴン地域への違法送金だと思う。鈴木は証券業界の裏側を知り尽くしていて、海外にペーパーカンパニーを複数保有し、その名義で株売買を行い、利益金を海外のプライベートバンクに送金していた。この事は周知の事実だが、証券取引等監視委員会(SEC)と金融庁はその事を察知していたはずだ。その片鱗が志村化工株事件に現れたが、西が罪を被ったために、鈴木を取り逃がす結果となった。SECと金融庁が本気で調査すれば、鈴木の計略ぐらいは容易に発見できたはずだが、それを実行しないのは怠慢でなかったか〕(以下次号)