鈴木義彦に読者は怒り爆発(123)

〔証券業界の機微に疎い品田裁判長は、紀井氏が鈴木にとってどれほど重要な仕事を任されていたかを理解していなかった。株の売買業務というのは当然、売買する銘柄の購入価格を知っており、鈴木の指示で売却していたという事は利益金額を知り得る立場だったという事だ。そういう立場にいた紀井氏の供述を蔑ろにしたという事は、品田裁判長にこの事件の真相を解明し真実を追求しようとする意志が無かったということになる〕

〔鈴木の罪を増長させているのは、国税庁の不公平な調査にも責任があるのではないだろうか。税務署は、真面目に働いて納税している個人事業主が少しの節税をしようとする事に付け込んで、見解の相違を理由に加算税迄徴収する事が少なくないが、収賄や横領といった不正利得で、高級車や住宅を購入している人間に対して税務署が調査をしなかった事例は枚挙に暇がない。日本の役所は何処に目を付けているのだろうか。鈴木の隠匿金は1000億円以上だという情報をサイトニュースが3社も掲載している。これらのサイトによると鈴木の脱税は平成11年ごろから始まっていて、20年以上も経過している。税法による時効が成立している部分もあるだろうが、弱い者虐めばかりをしていて悪事を見逃している。自分達も税金で養われている事を忘れている。職務怠慢も甚だしい〕

〔鈴木達の事件と裁判の全容はインターネットの情報サイトで公開され、本格的にYouTubeでも配信されている。鈴木が海外のどこに逃げようが、お尋ね者扱いされる事になるだろう。時間が経てば経つほど情報は拡散されて、鈴木は収拾がつかなくなるだろう。鈴木は自分の事だけではなく、家族の事も考えなければならない〕

〔企業犯罪の代表的なのは、脱税する為の二重帳簿づくりだが、オフショアのダミー会社への資金移動によるマネーロンダリングの手法は常套手段とされる。今までは、捜査の手が及ぶのはその企業が日本に存在している場合だけだったが、最近になって、海外諸国との連携で日本国内の警察や金融庁の調査が世界中に及ぶようになっている。大物政治家や企業のオーナーという個人へのマークも厳しくなっている。オフショアという特例のある非課税地域への取締りは日に日に厳しくなりつつある。鈴木も例外ではない。図々しく投資コンサルタントを名乗っているが、鈴木が隠れ蓑にしているペーパーカンパニーの存在は既に日本の当局に把握されているのは間違いない〕

〔判決文によると、鈴木の株取扱合意に対する認識について、株取引について得た利益配分は既に清算済みである一方で株取扱合意については全く認識していなかった。そして、株取扱合意に基づいて株取引によって得た利益を分配しなければならないという話には納得がいかないとした。品田裁判長はこの鈴木の主張には明らかな矛盾がある事に気付かないのだろうか。そもそも鈴木が西に10億円の報酬を渡して「合意書」を破棄させようとしたことや和解書の作成の前にも西に30億円の分配金を払っていたことについての検証は何処へ行ってしまったのだろうか。西の自殺によって実証できない事が鈴木を優位にしてしまった〕

〔鈴木の裁判で、掟破りの汚い手段を講じて裁判を翻弄させた長谷川弁護士は、「俺の弁護料は高いよ」と普段から周囲に豪語していたらしいが、鈴木の弁護料は裏で相当高額だったはずだ。裁判終結後、弁護士を辞任しているが、いずれ裁判のツケを払わざるを得ない時が来るだろう〕

〔品田裁判長は、和解書を無効にすることによって、株取扱に関するA氏、鈴木、西の協働を全て無かったものとした。和解協議での鈴木の主張が全て捏造と虚言によるものという疑念を残しながら、鈴木の主張を全面的に支持した品田裁判長の責任は重大だ。鈴木の株取扱いに関する主張には矛盾点が多い。 鈴木の証言が真実だと証明できるものは何処を探しても存在しない。品田裁判長は自信を持ってこの判決が正しい胸を張って言えるのだろうか。甚だ疑問に思う〕

〔鈴木が和解協議後、A氏に宛てて送った2通の手紙がある。これを読むと、狐(鈴木)と狸(西)の騙し合いの様子が浮かび上がってくる。鈴木の手紙は平林弁護士がアドバイスして書かせたものだと思われるが、A氏と初対面の際に「社長さん、50億円で手を打ってくれませんか。鈴木はすぐに払うと言っているんで」と説得している〕

〔株取引に資金協力をするA氏を「合意書」の契約で安心させ、いざ株取引で利益が出たら「合意書は忘れた」として裏切り、利益金を独占する暴挙に出た鈴木は、今後は世界中を敵に回して生きていかなければならない。鈴木の卑劣過ぎる悪事は誰も許さないし、味方する者も誰一人としていない〕

〔鈴木が、宝林株売買前にした悪事への計画と準備は周到なものだった。しかし、鈴木が紀井氏や茂庭氏をスカウトして雇い入れた事は西も知っていたと思う。さすがに西は紀井氏への報酬が「儲けの折半」だという事は知らなかっただろう。紀井氏と茂庭氏は鈴木の約束を信用していたのだろうか。鈴木のやり方からして2人とは密室での約束で証人はいなかっただろう。しかし、証券業界というのは恐ろしいものだ。例え口答であっても「儲け折半」の約束を簡単に信用するものなのか。感覚が狂っているとしか言いようがない〕

〔裁判官の昇進は、本人から職務状況に関する書面が提出され、評価権者による面談が行われ、それによって決まるらしい。これでは裁判所に情実人事が蔓延るのは当然のことだろう。裁判官は、司法試験という最も難解な国家試験に合格さえすれば、余程の不祥事を起こさない限り「ヒラメ裁判官」に徹していれば昇進できるようだ〕

〔上意下達の裁判所組織では、退職した裁判官OBによる影響が大きいとの事だ。裁判官を退職して弁護士になる者も多く見られる。司法界を知り尽くす老獪な長谷川は、裁判官上がりの弁護士を通じて品田裁判長と接触を図った可能性は十分考えられる。事は株取引で得た利益金470億円の成否がかかった一世一代の大事だ。長谷川や品田に提示された報酬額が幾らかは定かではないが、一生かかっても稼ぐ事が出来ない金額である事は簡単に想像が付く。出世しか考えていない品田裁判長が、出世以上の大金に飛びついたとしても至極当然の成り行きではないか〕

〔鈴木は「西と紀井の裏切りによって自分の信用が無くなり、日本での仕事がやりにくくなった」とA氏に宛てた手紙に書いていたが、鈴木は自分を何様だと思っているのだろうか。このサイト記事の取材でも、鈴木と以前から付き合いのあった人達の鈴木に対する評判は非常に悪かったらしい。その上、親和銀行事件で有罪判決を受けた事で鈴木の評判は地に落ちて、鈴木を信用する人は皆無に近かった筈だ。今さら「人殺しをするような人間だ」と言われても鈴木にとって、仕事がやりにくくなるほどの事でもないと思われる。鈴木は、これほどの悪事を尽くしても自分を正当化しようとする。呆れ果てたクズ人間だ〕

〔鈴木は、後々に裁判になる事を踏まえて合意書を改めて否定し、和解協議をA氏と西の脅迫によるもので無効だとA氏に送った手紙に書いている。この男の悪知恵には感心させられる。そして、宝林株購入は西の考案で購入資金はA氏からの借入れだった事をA氏への手紙で認めていた。しかし、宝林株の利益は、2人(A氏と西)と清算は終わっているとも言っていた。この事については合意書認否について重要な発言だが、何時、何処で、幾ら払ったかを一切していない。この事件で鈴木がA氏に払った金銭は、鈴木の言い分は別として25億円だけだ。この25億円の中に株の売買益配当が含まれていないと品田裁判長はなぜ決めつけることが出来たのか。品田裁判長はそれを否定する事実を排除しただけだったのではないか〕

〔鈴木に対する控訴審は棄却されたが、それは高裁の野山裁判長の怠慢による結果だ。全く仕事をする気がないとしか言いようがない。堕落しきっている。「審議は尽くされている」とは、控訴審の棄却の言い訳の決まり文句になっているのだろう。税金で高給を貰っているのに、裁判官という特別な立場から勘違いをし、常套句を使って結論を出すのが当たり前になっているのだろう。独裁者やエリートが陥る症候だ。現役の裁判官はその肩書きだけで敬われるが、退職したら只のオジサンだということを忘れるな〕(以下次号)