鈴木義彦に読者は怒り爆発(86)

〔感謝は、人生を豊かに生きる為の扉を開ける鍵だと言われる。感謝の気持ちは、自分達の持っている物を充分以上に実現してくれる。拒むものを受け入れてくれるように変えてくれるし、漠然とした物事を明瞭にしてくれる。そして、「感謝は過去を意味あるものとして明日の展望を創る」。今の鈴木に一番必要な言葉だろう。鈴木の人生で重要な決断をしなければならない瞬間が近づいている。手遅れにならないうちに行動するべきだ〕

〔今回のA氏による貸金返還請求訴訟は、裁判を担当した品田・野山両裁判長共々、裁判官としての真実の探究心が微塵も見受けられない。紛争の発端が何処にあるのか、証言の信憑性の有無等、掘り下げた審議がなされていない。また解せないのは原告側の証言、証拠を一切無視している点だ。被告側の証言に至っては、明らかに信憑性に疑いがあるにも拘らず、全面的に認めている。誰からも不正を疑われても当然のことだ〕

〔西が志村化工株事件で逮捕され、保釈された直後の平成14年6月、A氏に「今後は株取引の利益が大きくなるので」と言って鈴木の債務を減額するよう懇願したが、この時、西は東京地検に逮捕される直前に鈴木と交わした英文の書面で、最低でも利益の1/3は確保できるという思惑があったと同時に、鈴木が利益分配の約束を間違いなく守ると踏んでのことではなかったか。鈴木と密約を交わしたことで合意書は破棄したと嘘をついていたために、西はA氏への利益分配を口にするのは憚られたかもしれない。しかし、鈴木は西を数段も上回る悪質な人間で、合意書破棄の報酬として西に渡した10億円をA氏への返済金の一部だと嘘をついて債務をさらに減額させてしまったが、西はなぜA氏から聞かれた時にそれを認める発言をしてしまったのか。鈴木は15億円の借用書を書き、同年の12月24日にA氏に10億円を渡したことで、身勝手にもA氏への債務返済が済んだと自分に都合よく解釈した。しかし、株取引の利益分配が前提での債務減額であって、利益分配が実行されなければ債務は依然として残っていることを鈴木は完全に無視している〕

〔裁判長の職務を調べてみた。下級裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所)にはいくつもの部があって、その部には3人から5人の裁判官がいるらしい。裁判長は、各部においてキャリアの長い裁判官が最高裁から指名され「統括部長判事」となり、平裁判官からは部長と呼ばれている。地裁の裁判長は高裁の陪審裁判官と同格で高裁の裁判長は上司という事になる。従って、今回の裁判では2審の野山裁判長は品田裁判長の上司という事になる。裁判長になれば裁判所の中では幹部級で出世競争の勝者と言える。そんな2人の裁判長が結託していたとなると原告側が控訴した意味がない。日本の裁判制度はザル制度言われても仕方がないだろう〕

〔鈴木は、和解協議後は代理人を立てることに固執し、A氏と直接会う事を頑なに拒絶している。和解から1週間後に単独でA氏と面談し、支払約束を追認しておきながら手紙で「和解書」の白紙撤回を主張したら、顔を合わせる事は出来ないだろう。逃げる人生が鈴木の様な人間の宿命なのかもしれない。そんな鈴木を許さないのは、税務や司法等の当局の人間と被害にあった関係者、他の一般人でも度の過ぎた極悪さに対して命を助けられるくらい何から何まで世話になったことを忘れ、長谷川弁護士と悪の限りを尽くし、このまま済むとは考えられない〕

〔株取引の利益を外資系投資会社を装うペーパーカンパニーの名義で海外に流出させるというノウハウを、鈴木は宝林株800万株を取得した時点で持っていたに違いない。だからこそそのノウハウに精通していた茂庭進をスカウトしたのだろう。紀井氏は株の売りをやっていた都心のマンションに運び込まれた利益が60億円位になると、鈴木は一旦香港にあるペーパーカンパニー名義の口座に預金し、その後、スイスを中心としたプライベートバンクに密かに移動させたという。プライベートバンクに関わる情報は鈴木以外には誰も知らないという。利益の海外流出の流れを知る茂庭は鈴木には重要なキーマンだったことが窺える〕

〔鈴木は、墓場に入った時に「墓場で一番の金持ち」と言ってもらいたいのだろうか。それ程に金に対する執着心が強いのだろうが現実には墓場に金は持っていけない。鈴木のような強欲な性格は墓場に入っても金の力しか信用できないのかもしれない。鈴木にはこの世にいるうちに、片付けておかなくてはならない事が沢山ある。物の味方を変えてみれば案外、迷っていた道が開けるかもしれない。人は無意識の中で一つの考え方に固執して、他の考え方がある事を忘れがちになる。鈴木も一度、頭を空っぽにしてA氏との事を考えてみる事だと思う。そうすればA氏が、どれほどお前の頼み事を聞き協力したかを思い出せるはずだ。お前の人生でA氏に近い人間も一人としていなかったはずだ〕

〔鈴木もその関係者達も今まで多くの悪事を働いてきて相当な怨みを買ってきているはずだ。長谷川に至っては弁護士を辞めたからと言って、しでかした悪事から逃れられた訳ではない。逆に弁護士という一般社会において特別視されてきたものを失った分、無防備状態にあるのではないか。長谷川自身が肌で感じて一番よく理解しているはずだ。反省の意思があり、子孫が大事であれば、自分の虚偽を白状して再審の申し出をするべきではないのか。それが、唯一残された道ではないか〕

〔バブル景気の時代に金満紳士と呼ばれた俄か億万長者が多数現れたが、それもバブル景気の崩壊とともにあっという間に消え去った。金満紳士は本当の富裕層ではなく、景気の波に乗って金融機関が巨額の融資に応じて金利稼ぎをしたからこそ生まれた。恐らく鈴木もそういう顛末を迎えるだろう。プライベートバンクは高い利回りを約束するが、その代わりに預金の運用を任される。そこで出た損失は自己責任だが、コロナ禍で世界中の経済が大きく変動する中、鈴木は自分の預金が不安定になっていることが気が気ではないのではないか。しかも、鈴木の場合は預金の全てが犯罪収益だから、どこまで保全できるかを誰にも相談できないはずだ。金融機関の鈴木の担当者は鈴木の犯罪疑惑をどこまで承知しているのか。深入りすると、本当に共犯を疑われてしまう〕

〔弁護士もいろんな人がいるだろう。この裁判を見ていると弁護士に失望することが多かったが、弁護士としての立派な信念をもっている人も少なくないと思う。ある弁護士は「私どもに頼って来た方々、困りきって頼ってきた方々を見捨てない。護りきる。何としても護りきるという強い使命感、弁護士としてこれが一番大事な事だと思っている」とテレビの取材で語っていた。しかし、民事事件の弁護依頼で、他人を騙しながら自分を正当化するために弁護士の力を借りようとした鈴木のような悪党にはどの様な対応をするのか。悪人と解っている人間でも報酬の為に依頼を受けるのか、依頼を受ける前にその人間の犯した罪を諫めて被害者との和解を勧めるのか。弁護士としてどちらが一番大事なことなのか。裁判をする前に和解を勧めて双方の言い分に乖離があって和解が成立しなかったときに裁判で争えばいいと思うが、弁護士の本音は何処にあるのかを是非知りたい〕

〔A氏の弁護士、中本は家族から「A氏の代理弁護士を辞任してほしい」と哀願されていたとの事だが、これが事実なら弁護士の家族としては失格ではないか。裁判で負けた敗因が中本に全く無い訳どころか訴訟に取り組む姿勢がなっていない。そこをよく理解し反省しなければ今後、弁護士活動はできないと思う〕

〔親和銀行不正融資事件で逮捕された鈴木は、半年後に保釈された際に愛人のマンションに転がり込み、朝から酒浸りになっていたという。きっと、自分の人生が終わったと落胆していたに違いない。100億円以上の融資を不正に受け、融資を受ける子会社まで作っていたために、子会社の社長を務めた側近の大石高裕氏も鈴木と一緒に逮捕されるという組織犯罪だった。公判の途中で大石氏が鈴木の指示でやったとでも言い出したのか、鈴木は慌てて西に頼んで大石氏の妻に5000万円を渡し、口封じを謀ったようだが、親和銀行との間で和解が無ければ鈴木は間違いなく実刑を覚悟しなければならなかった。保釈後にA氏に謝罪の挨拶もせずマンションに籠っていた鈴木は、その時に実感した思いをもう一度噛み締めるべきだ。A氏と西がいなければ、本当に鈴木の人生は最悪な状況で終わっていたのだ〕

〔私欲の塊である依頼者の手先となって訴訟の手続きを取り、被告から金や財産をむしり取ろうとする。また訴訟を起こされた被告の依頼により、金や財産をふんだくられまいとしてそれに執着している被告の手先となって訴訟対応することによってメシを食っている商売が弁護士だという。弁護士稼業の本音はこの程度のものなのか。弱きを助け、悪しきを挫くという正義の味方の弁護士は、映画や小説の中だけのものなのか。秤のバッジが泣いている。さしずめ平林も長谷川も、そして杉原も鈴木の犯罪疑惑を全て承知で鈴木の依頼を引き受けているに違いない。そうでなければ、ここまで自ら虚偽の構築をするはずもなく、浅ましい弁解や言い訳を繰り返す訳もない。特に長谷川のやり方は人間として誰からも許される訳がない。自分の嘘を認め、再審する勇気を持つくらいは自覚しろ〕

〔A氏の代理人の中本弁護士は、弁護士としてはキャリアが浅かったようだ。年齢からしても当然、相手弁護士の長谷川より裁判での実践経験は圧倒的に少なかったと思う。それでも裁判で弁護士の武器となる証拠は揃っていたはずだ。下手な小細工など必要ない。証拠を元に真剣に長谷川に立ち向かう事は出来なかったのか。なぜ、鈴木と長谷川が構築した虚偽を偽証と追及しなかったのか。中本は判決が出る前から負けていた〕(以下次号)