鈴木義彦に読者は怒り爆発(68)

〔A氏のお陰で助けられた人達は大勢いる。その中で成功を収めた人達も少なくないらしい。A氏にしてみれば誇らしく自分の事のように嬉しく思っているだろう。株取引の資金調達にその人達が快く協力してくれたというが、それはA氏から受けた恩を忘れていないからに他ならない。そして鈴木の事をA氏の関係者から聞き、鈴木に対する怒りで鈴木の居所をそれぞれ探しているようだ。A氏を責めるのではなく鈴木に怒りの矛先を向けるのは、A氏から受けた恩の大きさがどれほどだったか、どれだけA氏に感謝しているのかが分かる。それに対して鈴木のしている行為はあくどさが異常過ぎて許せないという思いに駆られている〕(関係者より) 

〔平成18年10月2日、西は長男の陽一郎を同行して香港に向かった。鈴木から「急な用事で香港に行けなくなった。Tamという人間から連絡があるので、その人間と取引してほしい」と連絡があった。西はTamと連絡を取り合い、指定場所に出向き、必要書類の確認をして取引日、場所、時間の打ち合わせを終えホテルに戻った。取引当日、西は指定された場所に出向き、確認済の書類にサインを済ませ、銀行保証小切手(43億円)を受け取った。するとTamが「鈴木からのプレゼント」だと言って高級ワインを開け、西に呑ませた。西はワインを飲んだ直後に意識を失い、その後、シーサイドの浜辺に転がされていたという。全身傷だらけで、衣服はボロボロ、携帯電話も書類と銀行小切手も無くなっていて鞄だけが傍らに放り出されていた。発見した警察が西を病院に運び、同行している陽一郎に連絡した事で事件が発覚した。西は数日入院して帰国したが、犯人は捕まっておらず、香港警察は捜査中だった。西は、鈴木が関与している事を確信していたが、香港警察や日本領事館の事情聴取にも鈴木の事は一切喋らなかった。―これが、西がA氏と紀井氏に語った事件の顛末だが、鈴木が関与したとされる関係者の自殺や不審死、行方不明事件と共にこの事件も真実が明らかになれば、鈴木自身が取るべき償いはただ一つしかない〕(取材関係者より)

〔日本の民事訴訟において口頭弁論での主張を事前に整理して主張を正当化したり相手の非を咎めるために準備書面が作成される。原告と被告双方の弁護士がそれを作成し裁判所に提出する。本来、裁判官はこの準備書面を熟読し事実関係を把握して、審理の際に証拠や証言と照らし合わせという検証を繰り返した結果で理由と判決文を書かなければならない。ところが、「絶望の裁判所」の著者である瀬木氏によれば「きちんとした判決文を書けない裁判官が準備書面をコピー&ペーストして判決文にしてしまうのが横行している」と裁判所の実態を暴露している。品田裁判長の判決文の内容が鈴木側の主張と重なっていることを考えると、代理人弁護士の長谷川が提出した準備書面をほとんど真似ていることが分かる〕

〔相手を誹謗中傷したり契約を反故にしたり、嘘と騙しを繰り返すような人間は、社会では非難され相手にされないものですが、裁判では一つの法廷戦術として許されてしまうのは間違っていると思います。しかもその戦術を援護射撃のように裁判官が都合よく採用してしまう事など常識では考えられない事です。それとも法廷の場は社会の常識が通用しないところなのか。裁判の流れと結果は闇の中に埋もれてしまうのが殆どのようですが、国民の為の裁判であるなら、明らかに間違っている判決には裁判所内で再度検証する部署を設けて再審を受理しやすい体制にするべきです。その為の税金なら大いに使うべきです〕

〔西が香港で事件に巻き込まれたことをA氏は陽一郎からの電話で知ったが、詳しい内容は把握できなかった。西の妻から電話もあったが、やはり要領を得ない。西の無事だけは確認できたのでA氏は西の帰国を待つ事にした。西は帰国後すぐにA氏を訪れ事件の一部始終を語った。A氏はこの事件を西から聞いて初めて株取引での鈴木と西の裏切りを知ったのである。そして西は、紀井氏に会って事件の詳細を話した。紀井氏は、以前から鈴木の凶暴性を知っていた為、自分の身の危険を感じ鈴木との決別を決心し、西の質問に答えたのだった。西は紀井氏の話に驚愕した。それは、鈴木が「宝林株の利益を運用しながらペーパーカンパニー名義で複数の銘柄を仕込む中で、西にA氏からの支援金を利用して株価を高値に誘導させ、紀井氏に指示して高値で売り抜け、トータルで約470億円以上の利益を海外に隠匿している」という事だった。しかし、西は鈴木との密約があり、A氏には正確な金額を報告しなかった。西はA氏を裏切って自分の欲望だけを優先する最低の悪党になり下がっていたという自覚があったが、それ以上に香港で事件を画策した鈴木は西以上に最悪の人非人だ〕(取材関係者より)

〔最高裁は、事実誤認を理由に一審判決を見直す場合は、論理的な整合性や一般常識などに当たる「論理則・経験則」に照らして不合理な点があることを具体的に示さなければいけないと指摘している。今回の鈴木の控訴審においては、担当した野山裁判長により原審をそのまま採用した結果に終わる明らかな誤判であった。控訴審として新たな検証を行えば事実誤認の発覚は明らかで、杜撰な一審判決の全容が明らかになっていたのは間違いなかったはずだ〕

〔この貸金返還請求事件の裁判は2年前に判決が下っていますが、金額の大きさと絶対勝訴と信じられていた原告が敗訴してしまったことに加え、以前からウヤムヤになっていた鈴木の周辺関係者の自殺や不審死等への不可解な事件が注目され、急浮上する事になった。このままにはしておけないというA氏の関係者が動き出した事も大きいが、サイトやマスコミの力もやはり大きな影響を及ぼしている。最近では読者投稿の内容が裁判所や裁判官に対する不信や怒りも多く見受けられるが、このサイトを司法関係者が読んで、考えるところがあればまだしもであるが、サイトの運営者は読者の声として堂々と掲載してくれている。そのコンセプトに賛同する読者の広がりがある限り、鈴木への追及が消えることは無い〕

〔平成18年10月13日、A氏は鈴木の連絡先を知らなかったが、西の報告を聞き、紀井氏に電話をして鈴木との連絡を依頼した。鈴木は海外に行っていると聞いていたが、すぐに鈴木から電話が入った。A氏はすぐに会いたい旨を伝えると鈴木は了承し、その日の午後にA氏の会社を訪れた。後日、紀井氏の話によると、「鈴木は誰の電話にも出ることが無かったが、A氏から電話があった時は(紀井氏に)返信を促されるまではかなり狼狽し室内をウロウロしていた」という。鈴木と会ったA氏は香港での事件を話し、株取扱合意書を提示して株取引の状況説明をするように迫った。鈴木は驚愕した様子だったが、香港事件への関与を否定し、合意書の約束を否定した。そして、西を含めて3者での話し合いを希望した。A氏は西に連絡を取り、3日後に3人で会う事にした〕(取材関係者より)

〔日本の法律では信頼関係の崩壊、裏切りなどは裁けないのか。これだけ人を苦しめた罪は大きい筈だ。それ相当の量刑が下されるような法改正を即刻行ってほしい。しかし、この事件は担当する裁判官によって結果は全く違っていたのではないだろうか。品田幸男という打算的な人格を持った裁判官では決して真実に辿り着くとこは不可能だったことが判決に明確に表れている。人間に対して真摯に向き合うという人間性を持ち合わせた裁判官であれば判決結果は全く違っていたはずだ〕

〔平成18年10月16日、鈴木と西がA氏の会社で顔を合わせた。2人は険悪な雰囲気で、最初から激しい口論を繰り返して話し合いが進まない為A氏が「話にならないので、2人で外の喫茶店で頭を冷やして来い」と叱った。しかし2人が動かないので、A氏が話を始めた。鈴木はこの場でも合意書を否定しながらも株式売買での利益が現在50億円あると辻褄の合わないことを言い出した。そして、A氏と西に25億円ずつ配当金を支払うと言ったので、A氏が50億では計算が合わないと言うと鈴木は60億円に訂正した。A氏はそれでも計算が合わないと思ったが、鈴木が払うと言っているからと考え、協議を進め予め西が用意した「和解書」を出して2人に署名押印をするように言った。和解書の内容は鈴木の提案通り、平成19年2月末までにA氏と西それぞれに25億円ずつを払うと鈴木が記述した。A氏は「書面の文言に問題があれば修正しますよ」と言うと、鈴木はよく読んだ後「問題ありません」と言って率先して署名指印した。しかし西は紀井氏から実際の利益総額を聞いていたので「こんな額ではないだろう、これでは社長が知人から借りてくれている金額の一部にしかならない」と言って署名に抵抗し、また鈴木と喧々諤々の口論になった。470億円という数字を知らないA氏は、西に「いい加減にしてサインをしろ」と怒鳴った。西は観念して署名指印したが「あくまでも60億円が前提だからな」と念を押した。すると鈴木は「社長には大変お世話になったので2年以内にあと20億円払います」と言い出した。西は「それも和解書に書け」と言ったが鈴木は「西の言い方が気に入らないので和解書には書きませんが、約束は守ります。信じて下さい」と口頭ではあるがA氏に約束した。そうして和解協議が終わり、鈴木は帰りがけにA氏と握手し、「2年後を見てください。大きな仕事をやり遂げます」といって帰って行った。しかし、後日の紀井氏の話ではA氏の会社を出た直後に鈴木から電話があり、「今終わった。100億以内で話が付きそうだが香港の事はバレてないだろうか」と言っていたという。こうした経緯を見ただけでも、この日に脅迫も監禁も無かったことは明らかだ〕(取材関係者より)

〔鈴木は裁判に勝ったにも拘わらず、なぜ今も姿を晦まして逃げ回っているのでしょうか。普通なら堂々としていられるはずです。おそらく勝つと思っていなかった裁判に悪質な戦術をフルに動員して勝訴してしまったからA氏関係者からの報復を恐れているのだろう。そして悪行の数々を重ねたために別件での警察や検察の捜査、逮捕も恐れているのだろう。確かに捜査に関して言えば鈴木の恐れている事が確実に自身に迫っているのは間違いない。しかし今度は「強迫」も「心裡留保」も通用しない。同じ事が二度通用するほど甘くはない。覚悟を決めて再審を待つしかないのです〕

〔和解書作成後、鈴木は今までにないような対応でA氏に電話を架けてきて西の損失金額確認(58億円)や和解書のコピー(白地)が欲しいといった事を話している。そして和解協議から1週間後にはA氏の会社に来て支払の具体的な方法を打ち合わせている。この鈴木の言動を見てA氏は和解書が間違いなく履行されることを疑わなかった。ところが、和解協議から約1カ月が経過した頃、突然鈴木からA氏に手紙が来た。その内容は、西と紀井氏が裏切って当局(国税庁?)に鈴木の事を告発して国内に居られなくなった。西のような人間が同席して話し合った事は白紙に戻したい。社長との約束も支払い方法を再考してもらいたいというものだった。これは鈴木の約束違反へのプロローグだった。そして2回目の手紙が来て、「平林弁護士と青田光市を代理人に指名するので今後の話し合いはこの2人としてください。私は直接話し合いもしないし、配当金を支払うつもりもありません」と書いていた。A氏も手紙を書いて「当人同士が直接話し合いをしないと解決できない」と諭したが、平林弁護士を通じての手紙だったので本人に届いたかは定かでない。こうして、和解協議は平林弁護士と青田が代理人になった事で最悪の事態を招く事になった。鈴木が青田の唆しに乗って強欲に駆られ、1円も払いたくないという意思を露にした手紙だった〕(取材関係者より) (以下次号)