鈴木義彦に読者は怒り爆発(63)

〔裁判官の事実認定の誤りは犯罪である。業務上過失行為である。しかし、これを罰する法律がない。裁判官は誤審をしても罰則がなく、良い判決文を書くより裁判の数をこなすことに専念していると言われている。判決文を書けない裁判官もいて、弁護士が作成した陳述書をコピーしたりそのまま写したりすることが現実に行われているらしい。司法試験は国家試験の中でも特に難関だと聞いているが本当なのか。裁判官が人出不足で裁判をこなすのが大変だと言っている場合ではないだろう。その様な事が誤審や誤判を増加させているのは当然の成り行きだ。裁判所が悪循環を繰り返していれば、そのツケは国民に回ってくる。善良な人間が苦しみ、悪人がのうのうと生きている世の中になっている。このまま放置してはいけない。国は即刻裁判所の改革に乗り出すべきで、裁判官一人ひとりの意識を変えなくてはいけない〕

〔騙されていたと知り、とんでもない真実を後から知れば怒りがこみ上げてくるのが当たり前の感情だと思う。騙していた相手に対しては第三者であろうと、卑怯な人間、悪人と非難が殺到するのも当たり前だ。正に鈴木はその対象であるが、この人間の裏表の人格を知るにつれ本当に怒り心頭になる。最初にA氏が3億円の資金提供をして宝林株を取得したが、鈴木は金融庁に提出する大量保有報告書には取得資金を「紀井義弘からの借り入れ」と虚偽記載して提出していた。この事実はA氏も紀井氏も知らない事である。そしてその僅か1カ月後に、株の買支え資金の協力を再びA氏に頼むために鈴木は何食わぬ顔でA氏を訪ね、必死に安定的な支援を懇願している。この部分だけに注目しても鈴木のA氏に対する騙しが既に始まっていた事、そして更なる悪行へと進んで行ったことに鈴木の底知れない極悪振りが手に取るように分かる。常識を遥かに越えた恐ろしい人間だ〕

〔裁判官は事件を裁定する前提としてまず事実を確定しなければならない。その為には先入観を持たずに証拠類や証言を真剣に検証しなければならないはずだ。品田裁判長は事実認定の為のこうした基本的な検証を怠り一方に偏った誤認判決を下した事に反省はないのか。再審の場で鈴木の事件に対する誤った判決を取り消して改めて審議をやり直し、怠慢な裁判官達を追及するべきだ〕

〔鈴木の事件は、二審の判決から既に2年以上が経過しているが、読者は全く過去の事件という扱いをしていない。むしろこれからが本番という勢いさえ感じる。事件を通して鈴木に対する怒り、弁護士に対する憤り、そして日本の司法そのものに対する不信感と裾野の広がりを見せている。今後どのような展開、決着を迎えるのか未知ではあるが、今やここまで関心を寄せられる事件となった以上、裁判所も権力を翳(かざ)して誤判を封印する事は出来ないであろうし、万人が納得する動きをしなければならない筈だ。A氏側は再審請求の準備を粛々と進めていると思うが、裁判所の対応に注目が集まる事になる〕

〔鈴木は、自分の主張が正当だと言うのならば、何故フュージョン社の町田や杉原弁護士、元スタッフの茂庭進を証人として法廷で証言させなかったのか。鈴木の代理人弁護士もこれらの人達の証人申請を何故しなかったのか。そんなことが出来る訳がないが、裁判官はその事に不審を感じなかったのか。それは、それらの人達は鈴木の主張を真実だと証言することによって偽証罪として罰せられることが解っていたからではないのか。鈴木側に証人がいなかったのは、鈴木の主張が嘘ばかりだという証だ〕

〔鈴木の周りで生命にかかわる不信な事件が多数起きているらしいが、実際に注目してみると本当に恐ろしくなる。しかも鈴木にとって邪魔な存在となる人物ばかりが不審死を遂げ、あるいは行方不明となっている。西や側近の天野氏、大石氏、それ以外にも行方不明者がいる。中でも西と天野氏は今回の裁判で間違いなく重要な存在になる筈だった。これらの事件を偶然と考えることには無理があるだろう。鈴木の恐ろしさを知っている者は鈴木の悪行の実態を知りながらも仕返しを恐れて沈黙を続けているの人は少なくないようだ〕(関係者より)

〔証券担保金融会社の「五大」の吉川社長が、鈴木が海外に株売買の利益を運ぶ作業に加担していた事は、紀井氏の証言で明らかになっている。鈴木が株売買の拠点としていて、紀井氏が売り抜けの担当として使用していた都心のマンションに、吉川が毎日のように利益金を運び込んでいて、事務所には億円規模の現金が詰め込まれたダンボール箱が積み上げられていたこともあったらしい。吉川は、証券取引監視委員会(SEC)にマークされるようになってパリに逃亡したが、現地で鈴木と合流していて、そこにはその後、投資家に殺されたドバイでファンドマネージャーをしていた霜見の姿もあったらしい。これらの情報は鈴木がヨーロッパを拠点としたオフショア地域にA氏に内緒にして株売買の利益金を隠匿している事を裏付けるものだと思う。その事に関わっていた吉川は、その後、消息不明となり、霜見は殺されてこの世にいない。余りにも鈴木にとって都合の良い状況になっている〕

〔鈴木は裁判に勝った当時は有頂天になっていたかもしれないが、まさか2年以上も後にこのような世の中の流れになるとは想像できなかっただろう。提出してしまった虚偽の証拠書類は取り消すことは出来ない。やり方次第で全てが嘘と偽造である事は証明する事ができる。そしてその悪質極まりない鈴木の犯罪疑惑が世間の目に晒される事など容易なことだ。鈴木は裁判の時のように「長谷川弁護士に言われて仕方なく…」とか「長谷川弁護士が勝手に作った」とでも言って惚けて責任転嫁するしかないかもしれないが、長谷川は長谷川で鈴木のせいにしてお互いに責任の擦り付け合いになるのが目に見えるようだ。一つ言える事は、ネットがこれほど発達した社会では、公平公正な目を持つ国民によっても裁くことができるという事だ。まして不可解すぎる裁判の判決など何の意味も持たないということを鈴木は思い知る事になる〕

〔A氏からの支援を受けて宝林株で思いがけない利益金が上がった時に3人で会って何故、協議しなかったかが不思議でならない。西の残したレポートによると平成11年7月下旬に50億円の利益があったらしい。これが純利益であることは明らかだが、単純計算で3等分すると約16億6000万円になる。この時点で鈴木は西におそらく中間報告として15億円を持参させたのではないか。そして、翌日の31日に3人で会っている。この時に鈴木はどんな思惑を秘めていたのか。普通に考えればA氏は2人を労い、二人は前日のA氏の心遣いに大いに感謝の意を示し、和気あいあいとした空気で話し合ったのではないかと思う。そして、食事を共にし、好スタートを切った事を喜び合い、乾杯をして今後を引き締め合い、健闘を誓い合ったのではないかと想像する。ところが、この日を境に鈴木と西の裏切りが本格化した。鈴木の最終的な目論見は利益金の独り占めであったが、まず西を10億円の報酬をちらつかせて唆し、合意書を破棄させようとした。鈴木は、A氏の協力で宝林株の購入が決まった時から、宝林株の受け皿としてオフショア地域にペーパーカンパニーを購入し、プライベートバンクの口座を開設し、自分の強欲を満たす為の準備を終えていたのだ〕(関係者より)

〔鈴木が人を騙して横領した莫大な資金が、今では1000億円にも膨れ上がっていると言われているというのに、横領の罪にも問われず、脱税の罪にも問われずに、法の網を潜って海外に隠匿する事が出来る事が現実にあっていいのか。それ程まで日本の犯罪に対する取り締まりが穴だらけという事ではないか。しかも今回の裁判を通して鈴木は自身の悪行に目をつぶってもらったのだから全く信じられない。日本の司法に対する信頼が失墜し、天と地がひっくり返ったような衝撃だ〕

〔鈴木の周囲の人間には役割があった。西はA氏との仲介役、町田は海外との繋ぎ役、吉川は、株の売買益を海外へ運ぶ運び屋、霜見は鈴木の隠匿金の運用、紀井氏は鈴木の指示を受けて高値で売り抜ける担当、茂庭は隠匿金をプールするペーパーカンパニーの管理。鈴木は、一応は適材適所に人脈を配置していた。現在は、西は鈴木とのトラブルで自殺。吉川も鈴木とのトラブルで消息不明、霜見は鈴木と金銭的なトラブルもあった様だが自分の顧客とのトラブルで殺され、紀井は鈴木の悪党ぶりに愛想をつかして離れた。町田と茂庭は鈴木との現在の交流はどうなっているのか。これ等の鈴木の過去の人間関係は殆どが金銭的なトラブルがもとで破綻していて、この世にいない人間が過半数だ。これが鈴木の周辺には不可解な事が多いといわれている所以だ〕(関係者より)

〔このまま逃げ続ければ、鈴木の罪は大きくなるばかりだ。その事を鈴木は自覚しているのだろうか。前科のある鈴木が20年以上もの期間、巨額な資金を国外に持ち逃げしているのだから尋常ではない。申告漏れなどと寝ぼけたセリフが通用する筈もない。そしてそれが1000億円にまで膨れ上がっているとなれば、捜査機関によって身柄を拘束されるばかりかマスコミの格好に餌食になる。更にその背景に今回の一連の事件や鈴木の前歴が加わればどういう事になるか、鈴木は想像しているのか。家族親族はまともに前を向いてなど生きて行けないのは確実であり、そんな結末をただ黙って待っているのは鈴木自身と家族が自分たちの人生を捨てたも同然だと思う〕 (以下次号)