鈴木義彦に読者は怒り爆発(61)

〔西が残した「遺書」には、西が知り得る限りの鈴木の悪事が詳細な手口と共に人間分析まで記録されていた。西には鈴木がどういう人間かほぼ全てを理解していたことが窺えるが、狡猾な鈴木は西をも信用させ、日頃の会話から耳にしていたA氏を紹介させるに至った。自分の資金繰りが目的で西に連帯保証をさせてA氏より20億円以上の借り入れをする事が出来たが、この時の鈴木にしてみればA氏と西の関係性を踏まえた西の連帯保証があるので、西に全ての責任を負わせればどうにでもなるという横着な手口だと思われる。鈴木が返済出来ないと言えば、最終的に西に請求が行くことになるからだ〕(関係者より)

〔世の中には悪い事をしても罰せられずにまんまと逃れる奴がいる。政治家、公務員は数えればキリがないくらい大勢いる。勿論、鈴木のような一般人もいる。これほどの不公平は無いだろう。今に始まった事ではないが、政治家や公務員は自分達が特別な人種だと勘違いしているのではないか。真面目に働いて税金を納めている人間が馬鹿を見る世の中の仕組みがこれだ。鈴木のように、訴えられて裁判になったにもかかわらず、裁判官が誤ったというレベルの話ではない。全ての判断が有り得ない誤審である。これで、どれだけ多くの人たちが取り返しのつかないほど犠牲になったか、品田と野山の両裁判長は分かっているのか。何とも情けない事だ。そして善と悪の区別も付けられない日本は法治国家と言える訳がないが、鈴木に限っては絶対にこのままにしてはいけない。今や日本だけに収まらないほど拡散している〕

〔今回の裁判で、鈴木を取り巻く人物の中に一人でも常識的で真っ当な人間がいたらどうだったのかと考える。長谷川幸雄、杉原正芳、平林英昭、青田光市等、いずれも揃いも揃って非常識で悪質な人間ばかりである。しかもこの中の3人は曲がりなりにも弁護士である。多額の報酬に吸い寄せられたに違いないが、この3人は弁護士になるべきではなかった。どんな汚い手を使っても事実を無理矢理に捻じ曲げてでも、依頼人を勝たせるのが本来の役目とは思わない。しかも鈴木の犯罪疑惑に加担している。今回のように、そんな事を許す裁判が横行しているとしたら、日本の司法制度が崩壊する。この事件が稀に見る大誤審であったことを再審ではっきりさせなければならない〕

〔鈴木は親和銀行から不正に融資を引き出す為に、親和銀行の頭取に対して美人局を仕掛け、女性との情事をビデオに収めそれを暴力団や総会屋と組んで恐喝のネタにするという卑劣な手段を使った(鈴木が青田にやらせた)。引っかかった頭取に限らず、よっぽど警戒心の強い男でない限り十中八九引っかかる。地位や名誉のある立場の人間が美人局に引っかかり、ましてその情事をビデオに撮られたとなれば万事休すだ。全てを曝け出し警察に助けを求めない限り骨までしゃぶられる。鈴木の邪悪さは恩を受けた人であろうが、金になると判断したら出会った人全てに対してこうした卑劣な裏切り行為を働くことは関係者全員が口を揃えるほどだ〕(取材関係者より)

〔裁判では当事者に偽証罪は適用されないらしいですが、いい加減に法改正したらどうかと思います。今回の鈴木の嘘の証言を知り、強くそう思いました。特に悪質な偽証には罪を与えるべきです。当事者と連帯責任で弁護士も罪に問うべきです。というより長谷川のように弁護士が進んで偽証させたり捏造した証拠を提出している場合は罪を重くするべきです。早急に改正しなければ、今回の鈴木の事件のような理不尽な勝訴が後を絶たないことになりかねない〕

〔裁判所の人事は上層部が握っている。人事権を持っている上層部以外の裁判官は「なぜ自分が異動(左遷)されたのか?」という理由すら分からないという。何故ならば、誰もその理由を言わないからだそうだ。裁判所には自分の意見を自由に言えない空気が蔓延しているので組織が硬直してしまっている。裁判所といえば「公平」「中立」のイメージが強いが現実は違うようだ。「溜まった水は腐っていく」という言葉があるが、裁判所は正にそのような所ではないか〕

〔親和銀行事件で逮捕され、保釈後の鈴木の行く末を案じた西は、鈴木の再起を期すための資金作りのためにA氏から上代で45億円の超高級時計13本を4億円という原価を下回る金額で販売委託を受けているが、鈴木は身勝手にもA氏には一言の挨拶もせずに西が預かってきた超高級時計のうちバセロンキャラのペア時計3セットを担保に知人から6億円を借り入れしている。西にも黙って行った行為であれば窃盗だ。こうした一連の経緯からして、西も温情をかけてきた鈴木を見限るべきだったと思うが、2人で山分けしようと言う鈴木の言葉に騙され続けた〕(関係者より)

〔今の裁判官は、当事者の視点に立った判断をしていない。若手の裁判官の中には過去の判決文を丸写しする、いわゆる“コピペ(コピー&ペースト)判決”をする人も多くいるという。民事訴訟では弁護士は準備書面を用意する。訴訟法の建前では当事者は口答で主張しなければならないが、それは難しいので事前に書類が用意されるのが慣例だ。裁判官は準備書面を読んで、事実関係を整理して理由と結論を書くべきなのだが、きちんとした判決を書けない若手裁判官が、準備書面をコピーしてそのまま判決文にしてしまう。いわば弁護士が判決を代筆しているようなものだ。弁護士はこうしたことを見越して定型文で準備書面を書くそうだ。これでは正しい裁判は望めない。長谷川は、そのような裁判官の事情を熟知して準備書面を用意したに違いない。そうでなければ、これほど鈴木を一方的に容認する判決など出るはずがない〕

〔西も悪党だが、どこか憎めない人の良さがあった。だから保釈された鈴木が身を寄せるマンションを訪ね鈴木を叱咤激励しに毎日のように足を運んだのだろう。それにつけても鈴木は他人の心理を読むこと長けた卑劣な詐欺師である。西の人の良さに付け込み、資金繰りの為に西が連帯保証しているA氏からの借入金の返済の約束を破った負い目もあるので、保釈後はその追及を逃れる為に朝から酒を浴びるように飲み自暴自棄に陥ったフリをしていたとも考えられる。確かに親和銀行不正融資事件で長期の実刑が免れない立場にいた事もあるが、銀行と和解出来れば実刑は免れる公算があることを鈴木は長谷川弁護士から聞いて分かっていたのではないか。後は和解するに当たっての和解金の調達方法をどうするかの問題であって、この時鈴木の頭の中では西を最大限に利用する目論見があったのではないか〕(関係者より)

〔今回の株取引を鈴木と西は役割分担を決め共同して行っていたはずだが、鈴木がA氏に送った手紙にある「100歩譲って西がJASの切っ掛けを作ったということです。・・・西が一人だったら、何と言おうが、何をしようがビタ一文渡しません」という文面からは鈴木の西に対する強い遺恨を抱いていた事が窺える。鈴木は当初は「西会長」と呼び慕っていたはずで、紹介を受けたA氏から20億円を超える金銭的な支援を受けた。またJASの件は西がいなければ無かった話であることは事実である。鈴木にとってA氏同様西の存在無くして今はない。感謝こそすれ恨むことは無いはずだ。鈴木が遺恨に思うほどの裏切りがあったというのか。二人の間には大きな亀裂が入っていた事は間違いないが、冷静に考えれば、鈴木が裏切られるというのは、合意書に基づいた株取引の利益をまともに分配させるために、鈴木が隠し通してきた真相を明らかにしようとした点に尽きる。西が悔悛したことを遺恨にするなら、それは間違いなく逆恨みだ〕

〔和解協議後A氏宛ての手紙で鈴木は「今後全てが解決するまで私がこの件で直接お話をする事はありませんし、金を払う事もありません」と言っているが、鈴木が強調する西の香港での殺人未遂事件で首謀者扱いされた件や紀井氏の裏切りについて、二人が悪者で鈴木が清廉潔白であるならば、A氏と直接面談して自分の正当性を直談判したうえで、鈴木は自分にかけられた嫌疑を晴らすために株取引の経緯を基に「合意書」に沿った真実の利益金の支払いを履行すればいいだけではないか。A氏が鈴木との話し合いを申し入れても頑なに拒む態度は、嘘ばかりついている鈴木が、A氏に自分の正当性を言葉だけで納得させることが出来ないことを自覚しているからだ〕

〔宝林株を収得した鈴木と西は、同株の株価を高値誘導し利益を出すための資金支援をA氏に頼り「合意書」を交わす事になるが、その際に鈴木は「この資金を出して頂かないと、私も西会長も社長への返済が出来ません」と言っているが、ここに鈴木と西の利害の一致が見られる。宝林株の収得資金をA氏に出して貰ったはずなのに大量保有報告書には株の売りを任せるためにスカウトした紀井氏の名前にしたが、鈴木はA氏には一切何も言わなかった。平成11年9月30日付の確認書と同様、最初から全て騙す積りであった。ここまでの悪党はいない〕(以下次号)