鈴木義彦に読者の怒りは爆発(53)

〔三権分立は日本国の根本だと子供の頃から教えられる。中学と高校の入学試験にも問題として出される。政治家や役人、特に司法試験に合格している役人たちは正しい回答を書くことが出来るのだろうか。『国会が「立法権」、内閣が「行政権」、裁判所が「司法権」を持っていて、この3つの機関がお互い独立して、どこかに権力が集まらない様にすることでバランスを取っている』。これが「正解」だが、裁判官でこの回答を書ける人間は何人いるだろうか。いや、裁判官は学校の勉強はできるから「正解」は書けてもこの「正解」に則った行動が出来ているのかその回答が聞きたいものだ〕

〔鈴木は、この裁判の原因となる借用書、合意書、和解書を全て無効と主張している。という事は、原告のA氏は事実でない借用書を立てに金銭を請求したのか。約束もしていない合意書を証拠に約束の履行を請求しているのか、和解もしていない和解書を無理に書かせたのか。鈴木の言う通りだったら、原告と被告が全く逆で、鈴木はA氏を刑事事件で告訴できたのではないのか。なぜ、提訴されるまで行方を晦ましていたのか。筋が通らないではないか。品田裁判長はその事についてどんな見解を持っていたのか。そして何故鈴木の勝訴としたのか、この裁判は不自然極まりない。審議をやり直すべきだ〕

〔A氏の代理人弁護士の中本弁護士と戸塚弁護士は裁判の敗因は、「A氏の悪印象と金額が大きすぎたからだ」と言っていたというが、情けない弁護士だ。A氏の印象が悪すぎたのは鈴木側が提出した「質問と回答書」(乙59号証)の影響が大きく、中本と戸塚2人の弁護士がA氏に報告して即刻反論しなかったのが原因だろう。金額が大きすぎたというのはあったかもしれないが、裁判の判決が金額の大小に関係するというのは聞いたことがない。いずれにしても弁護士というのは裁判に勝ったら多額の報酬を請求し、負けたら自分の能力の無さを棚に上げて言い訳をする。誇りも信念も持たない最低の人間が多い〕

〔オウム真理教が引き起こした平成の大事件があった。教祖の麻原彰晃という宗教家でテロリストが主犯で、日本中を恐怖の坩堝(るつぼ)に堕とした大悪人だった。死亡日は2018年7月6日、死亡場所は東京拘置所となっている。この日が死刑執行日だ。誰も同情する人はいなかっただろう。しかし、この大悪党であっても擁護する人間がいたという。裁判では弁護士もついた。売名行為で弁護士を引き受けた馬鹿な奴もいた。そして著名な学者や、小説家の中には麻原の思想を支持する人間もいた。当時の国の政治が麻原をこうさせたと言う人間もいた。それを聞いて不謹慎だが納得できる部分もあった。それに引き換え鈴木はどうだろう。勿論、事件自体の内容を比較するのは甚だ恐縮だが、鈴木という奴の質の悪どさはハンパではない。納得できる部分は微塵もない。麻原をネットで検索すると家族の名前も全部出てくる。鮮明な家族の写真も掲載されている。当然の事だが、その家族の境遇は悲惨だという。鈴木も、このままだと間もなくネットニュースサイトによって家族の詳細が知れ渡るだろう。麻原と同じとは言わないが、家族は世間から批判の眼で見られることになる。お前は死刑にはならないが生き地獄で生きていくことになる〕

〔鈴木の犯した罪は全てが確信犯罪だと思う。それだけに悪質すぎる。どうすればこういう精神になれるのか。恩人に対してこんなことが出来るものなのか。そんな悪人と知っていながら虚言を連発して擁護した弁護団、それを見抜けなかった裁判官。処罰を与えなければ世間が許さないだろう〕

〔合意書、和解書の締結には、1000億円以上という途轍もない金額が絡むことになった。裁判所が鈴木の主張を支持することによってこの1000億円以上と言われる資産が全て追及されないことになる。裁判の判決が正しければA氏は大嘘付きになってしまう。なにゆえに多額の裁判費用をかけて訴訟を起こさなければならなかったのか。裁判官はよく考えてこの裁判に臨んだのか。私見で申し訳ないが、この事件を審議するにあたって裁判所内でかなり問題になったと思う。この事件を扱う事によって大きな問題を抱える事になる。早々に解決しないとマスコミに嗅ぎつけられ、世間の注目を浴びることになる。タックス・ヘイヴン地域も巻き込んで大騒ぎになる。なにしろ、1000億円である。実際にあるかどうかは二の次になり、突き詰めていけば司法、行政の怠慢に迄発展する。いかにして一つの民事裁判として終わらせることが出来るのか。1審ではその協議が長引いた為、時間がかかった。これが私の穿った考えであればいいと思う。この資金について日本では誰からの申告も納税もされていない。タックス・ヘイヴン地域を巻き込まないと真偽のほども解明できない。裁判所だけでは手に負えない事件だ。大きな力でもみ消された可能性もあるのではないか。鈴木の命に係わる事になるかもしれない。1000億円疑惑はそれほど大きな問題だと思う〕

〔紀井氏は、宝林株の売買時から鈴木の売り担当を任されていたが、金主がA氏だという事は知らなかった。まして杉原弁護士が金融庁に提出した「大量保有報告書」で宝林株の取得資金が自分からの借入になっている事も鈴木から知らされていなかった。鈴木がA氏の名前を隠す為に紀井氏の名前で書類を提出するように杉原弁護士に指示したに違いない。紀井氏は報告書の提出から約9年経過してから気付いて杉原弁護士に抗議の手紙を出したが回答は無かったと言っている。しかも、裁判で鈴木は杉原弁護士に面識もないと言い、紀井氏の名前で金融庁に書類を提出したことも知らないと主張した。では誰が勝手に紀井氏の名前を使ったのか。杉原がそれまで面識のない紀井氏の名前を知る由もなく、勝手にできることではない。誰が見ても鈴木の仕業であるのは明白だ。裁判官はこの件も検証せず見逃した。あり得ない事だ〕

〔鈴木という男、相当な策士だ。詐欺師という事は分かっているが、ここまで綿密に資産を隠匿しているとは恐れ入った。A氏を騙した資金を元手として株取引を始め、オフショア地域に用意したペーパーカンパニー名義の口座で売買し、複数のプライベートバンクで利益の管理をしている。投資に興味のない私にはどの様な方法で莫大な資産を築いたのかは全く理解できない。まして、1000億円という途轍もない資産だ。フィクション小説でも1000億円を運用している個人投資家は滅多に登場しない。まして、ノンフィクションでは有り得ないのではないかと思っている。この仕事は、鈴木1人では絶対無理だろう。日本の政治家や、財界のフィクサーと言われている悪の大物が絡んでいるとしか考えられない。世界の大事件に発展するような気がする〕

〔鈴木は、和解協議が成立した数の10月23日にA氏の会社を訪れ、和解金支払いの打ち合わせや、今後の支払い方法について話し合っている。A氏は、まだ実際の利益金額の約470億円の事を知らなかった為に鈴木が珍しく会社に来て打合せしたことで和解書は履行されるものだと信用したのではないか。これが、相手を安心させる鈴木の手口ではなかったか。平成11年7月30日に西に持たせた15億円の見せ金もそうだった。そして何より、和解書を締結した直後、A氏の会社を出て紀井氏に電話して「100億以内で済みそうだ。香港の金は、バレていないだろうか」と確認している。鈴木は、約470億円の利益金が、バレているかどうかが心配だったのだ。それを確認するためにA氏を訪れ様子を見ていたと思う。A氏の様子を見て安心して和解書を履行する積りだった。しかし、青田に「そんな金は払う必要がない。和解なんてどうにでも言って無効にしてやる」と唆されて青田と平林2人に代理人を任せた。鈴木はこの時は少しは和解金を払うつもりがあっただろう。紀井に電話で「100億で済みそうだ」と言っていたのがその証拠だと思う。青田と平林が余計な悪知恵を付けなければ、A氏と鈴木の関係は今ほど悪くはなっていなかった筈だ。しかし、それもこれも鈴木に原因がある事は間違いのない事だ〕

〔A氏と、西、鈴木が合意書を締結して株取引を始めた時から、鈴木は裁判沙汰になる事を予想していたのだろうか。大事な事は出来るだけ西を間に入れて打ち合わせをしたり、西に「1人でワンルームで頑張っているので長い目で見てやってください」と言わせたりして、出来るだけA氏と2人だけで会う事を避けていた。それが裁判で「株の話などしたことがない」「西が言った」「西に言われた」という発言に繋がるのだとしたら恐ろしい男だという事になる。その頃から旧知の長谷川元弁護士に指南役を依頼して法を免れる方法をアドバイスしてもらっていたのかも知れない。長谷川元弁護士は共犯かも知れない。そう考えれば納得できる。そうでなければ、これだけ鈴木の作戦通りに悪事が運ぶはずがない〕

〔鈴木も波瀾万丈な人生を送っているな。生きてきた時期も列島改造論、オイルショック、バブル景気、ブラックマンデー、バブル崩壊、リーマンショック。国内、国外の経済が激動した時代だ。私自身も同時代を生きて来た。よく無事で生きてきたものだと思う。それだけに最後は潔く、とは考えてはいるが、どうなるかは神のみぞ知るという事だろう。鈴木は他人とは違って巨額の資産を掴んだ。羨ましく思うが、他人を裏切って隠匿している資産を残しても、遺族は喜ばないだろう。鈴木が死んだあと処理にも困るだろう。お前の事だからあらゆる準備はしているだろうが、そうは上手くいかないと思う。お前が死んだ後に他人が介入してくるのは目に見えている。その人間が善人だと良いが、お前の様な悪人の可能性は高い。だとしたら家族は大変な事になる、間違いない。今のうちに処理をすることが家族にとって一番いいことだ〕

〔鈴木は、乙59号証でA氏に会う前に散々虐められていた金融屋とA氏を同等な人間と誹謗しているが、「お前はそれでも人間か」と言いたくなる。高利に追いつめられ、命を失くす寸前だった時に助けて貰った事は忘れたのか。しかし、この時の金融屋も当然の事をしていただけで、金を借りて期限に返済していない鈴木が悪いのだ。鈴木は自分が正しい事をした事がないのではないか。いつも、相手を悪く言うが、その原因を作っているのは全て鈴木なのだ。こんな奴を許しておくと騙されて不幸になる人が増える。此奴を懲らしめる方法が無いものなのか〕(以下次号)