鈴木義彦に読者は怒り爆発(49)

〔犯罪ノンフィクションや事件小説を数多く著してきた、元週刊誌記者の永瀬隼介という作家がいる。彼の書いた「特捜投資家」という書籍がある。これは、彼が過去に取材現場で見て来たカネに狂い、狂わされる人々をモデルにした小説らしい。司法関係者が「司法テロ」と恐れおののいた手口で庶民の財産を根こそぎ奪い、莫大な富を築いた悪魔のような頭脳の持ち主の大悪党を懲らしめる4人の活躍を書いた本で、現代版「必殺仕置人」だという。永瀬氏は、現実に起った経済事件に着想して書いている事が多く、これからは過去に潜伏中だった「詐欺事件」や「経済事件」がいくつも噴出すると予想している。私は、永瀬氏に「1000億円の脱税事件」の情報を提供してみてはどうかと思いついた。安直かもしれないが面白いかもしれない〕

〔西と鈴木が香港事件の前に東陽町にあるホテルイースト21のスカイラウンジで打ち合わせした時の記録がある。それには、西が400億円の利益金を前提にして鈴木に合意書通りの配当金を請求している内容が記されている。その後に香港での西の襲撃事件が起こるのだが、鈴木は自分の邪魔になる人間はたとえ恩人であっても排除しようとする恐ろしい性格の人間なのである。このまま放置しておくと世の為にならない〕

〔裁判官は、平成11年の15億円の返済について内容を検証していない。鈴木は7月30日には15億円は持参しておらず、15億円は9月30日に債務返済のために西に持たせたと発言し、便宜上書いてもらった確認証の期日と無理やり辻褄を合わせた。まず、7月30日に西が持参した15億円の詳細は、A氏に株売買の利益配当として5億円、西と鈴木の債務として5億円ずつ10億円、合計15億円だと西がはっきり言っているではないか。そしてこの場でA氏は2人に5000万円づつ計1億円を心遣いで渡していて、翌日鈴木はA氏にお礼を言っているではないか。裁判官はこういう事実を全く無視している。そして、9月30日の事だ。鈴木の主張は何の証拠もなく、FRの決算の為、便宜上書いてもらった「確認書」については同日付で西が手形13枚の合計額の借用書と、この確認書が便宜的に書かれたものであることを明記した確認書を作成してA氏に差し入れているではないか。こんな大事な事を鈴木は無視して後日「代理権を与えていない」と証言したが、全く辻褄が合わないではないか。裁判官、しっかりしろ。まともな裁判ではないではないか。「いくら賄賂を貰っていたのだ」と言いたくなる。こういうことが結局A氏の敗訴に繋がった。決してこの裁判の裁判官を許してはいけない〕(関係者より)

〔鈴木が平成18年に約470億円の株取引による利益を隠匿していた事は、鈴木の元パートナーであり、当時の売り専門担当だった紀井氏の証言と陳述書で明らかになっている。鈴木は否定し、裁判官は鈴木を支持して紀井氏の証言を採用しなかったが、実務を担当していた者でなければあれだけ詳細な資料は作成できない。裁判官のように陳述書をコピー&ペーストしているのとはレベルが違う。和解協議があってから15年以上が経過している。15年間贅沢して暮らしてタックスヘイヴン地域のプライベートバンクに預けたままにしていても1000億円以上というのは計算上、充分にあり得る話だ。鈴木に正当な判決を下さなかった裁判官のせいで、鈴木に罪の上塗りをさせている。責任は重大だ〕

〔世界長者番付が発表された。日本人ではソフトバンクの孫正義会長が世界長者番付29位でその金額は約5兆円。ファーストリティリング(ユニクロ)の柳井正会長が約4.8兆円で31位。ちなみに1位はアマゾンのCEOで約19兆4000億円。コロナ禍の中でネット通販の需要が拡大し、アマゾンの株価が上昇した為らしい。1000億円以上の富豪は世界中で2755人、前年より660人増えたらしい。1000億円以上は富裕層ではなく「富豪」と呼ばれるらしい。普段ならば別に気にすることは無いが、鈴木の件があるので興味があって検索してしまった。ほとんどの富豪は、それぞれの国の税法に則って納税していてタックスヘイヴン地域を利用しながら合法的に節税していると思われるが、鈴木の場合は全額脱税しているのだから、これは国賊だ〕

〔詐欺師の格言に「金持ちから儲けようと考えるな。貧乏人から儲ける方がずっとラクで効率的、という厳然たる事実を胸に刻め」というものがあるらしい。鈴木は、この格言に興味を示さなかったようだ。若い頃から一般投資家と言われている、ある程度の富裕層に、自社(FR)の株を買わせようとしたり、A氏のような富裕層をターゲットにしている。詐欺師としては異色の人間だったのかもしれない。鈴木は人間とは思えない卑劣で狡猾な手口を駆使した。詐欺師に人道を説いても無駄な事だが、余りにも酷いやり方だ〕

〔鈴木は、「情愛」という言葉を知らない様だ。普通は、他人に情を掛けられたら感謝し、礼を尽くそうとするものだ。家族に対しては愛情を注ぐものだ。鈴木は、金さえあれば情も愛も買えると思っているのか。今、鈴木の悪行を連載で取り上げているネットニュースが複数あり、読者からの投稿文が多数になり、海外まで拡散しているらしい。本人の行方が明らかでないために記者達は家族へ取材の網を広げようとしている。家族の実名や写真が掲載されるようになったら普通の生活が出来なくなると思うが、鈴木は平気でいられるのか。恩人であるA氏に礼を尽くして謝罪することを考えられないのか。くどい様だが本当に「情愛」という言葉を知らないのか〕

〔詐欺行為というのは、被告が複数でお互いの役割を決めて行う場合が多いと認識していた。鈴木の場合は単独犯だというところに他の詐欺との違いがある。西という仲介者がいたが、途中で自殺してしまった。西の役割はA氏との長年の付き合いを利用してA氏に鈴木を信用させ、計画を実行するまで繋ぎ役を務め、それなりの分け前も受け取っていた。しかし、西は鈴木が自分をも騙していることに気付いて分け前を要求した。鈴木は西に対して疎ましさを感じ、秘密漏洩の危機感を持つようになった。そして友人の青田と共謀して西に精神的な重圧をかけ続けて自殺に追い込んだ。西の自殺以降は鈴木の独壇場であった。しかし、A氏も疑惑を持ち始め、合意書の履行を迫るようになった為、長期間行方をくらました。A氏は仕方なく提訴したが、その裁判で鈴木は弁護士の長谷川と共謀し、西と天野氏の自殺を利用して証拠を捏造し、虚言を弄して裁判官のA氏への心証を徹底的に悪くするという卑怯な手口を使って裁判を勝訴に持ち込んでしまった。弁護士と裁判官を味方につけた裁判の結果は火を見るより明らかだった。この詐欺の手法は他に例がないのではないか。鈴木が最初から計画していたわけでは無いと思うが、結果的に1000億円以上といわれる資産を隠匿することに成功した。これは、鈴木の単独犯だったため仲間割れが生じなかった為だったのだと思う。鈴木は金の力で何人もの人間を利用していたが仲間には入れず、自分の秘密がバレそうになるとその人間を排除していった。この事件は単なる詐欺だけではなく多くの刑事事件が絡んでいる〕

〔鈴木は宝林株の取引で、予想を遥かに上回る利益を出し鈴木の強欲に拍車が掛かったのは間違いないが、やり方があまりに卑劣である。合意書を交わしたのが平成11年7月8日で、その僅か3週間後の7月30日に「株取引の利益」と言って西がA氏の元へ15億円を持参している。本来の利益160億円からは遥かにかけ離れた金額だ。鈴木が合意書作成の際にA氏に対して示したあの態度は何だったのか。こんな短期間でここまでの裏切りを図るとは信じられない。しかもその後もA氏に買支え資金を出させる悪行振り。初めからまともにA氏との約束を守る気などなかったと思う。下劣で最低な人間である〕

〔青田が西に尾行を付けていたという話が記事にあったが、当然鈴木の指示に違いない。すでに10人以上も身近で不審な死を遂げ、または行方不明になっているというのに、どこまで恐ろしい人間だ。香港での事件やA氏代理人を務めた利岡の襲撃事件を考えると、鈴木は邪魔になった人間は消すという冷血なエゴイストだ。それだけに西が命を絶った事は鈴木にとっては都合がよかったと言える。裁判での鈴木の主張を見れば、いなくなった西をどれだけ利用しているか分かるだけに非常に悔しい。これまでは鈴木の思い通りに展開してきたが今後はそうはいかない。覚悟を持って毎日を送る事だ〕

〔鈴木は、自分の隠匿している「お金」あるいは「富」への思いを振り返ることは無いのか。21世紀に入って、経済をめぐる情勢はすさまじい勢いで変化していると思う。時代の寵児と呼ばれた若手起業家が「お金が全てだ。儲けて何が悪い」などと吠えながら自由自在に飛び回っていても、瞬く間に羽を容赦なくもぎ取られ、塀の中に堕ちていった。この人達は、自分の頭を使って信念をもって富を築き、自分の力を過信して法までも犯してしまった。自惚れからくる自滅だったと思う。世間を騒がせたが、他人を騙したり裏切ったりはしていない。世間は、妬みからなのか彼らを「大悪党」のように批判した。それは間違っていると思う。彼らは国策で見せしめにされてしまった節がある。堀江某や、某ファンドの若手オーナーがそれである。世間が「大悪党」として批判し、絶対に許してはならないのは人道に外れた手法で他人に迷惑を掛け、自分の強欲で莫大な資金を掴むことに成功しても、家族をも非難の渦に巻き込んでしまっている鈴木のような奴だ。この様な人間が塀の中に堕ちていないことが不思議でならない〕

〔鈴木、お前が住んでいるのは砂漠のような所ではないのか。足元は砂ばかりで何かを建てようとしてもすぐに倒れ壊れる。大事なものを地中に隠そうとしても風が吹けば砂塵として飛んでいく。のどが渇いても水も無い。周りには人が居ない。食物を探しに行こうとしても荷物が重くて歩けない。その荷物は他人に盗まれると思って少しの間も自分の身から離せない。しかし、お前は現在を「パラダイスに住んでいて、贅沢な家もあり、旨い酒もあり、腹が減ったら豪華な食事も食べられる。綺麗な女性に侍られて最高」と言うだろうが、大きな勘違いかも知れないぞ、周りをよく見る事だ。旨い酒や食べ物の中に毒が入っていないか用心した方が良いと思う。お前は家族や他人を不幸にしてきたために大きな落とし穴に堕ちるだろう〕(以下次号)