鈴木義彦に読者は怒り爆発(44)

〔鈴木は、合意書と宝林株の取り扱いから始まって、西に持たせたA氏への15億円、その後の平成14年12月24日に紀井氏を伴って持参した10億円のほか、平成11年9月30日付の債務完済の確認書及び約束手形(13枚)の原本、そして平成14年6月27日付の確定日付のある15億円の借用書、和解書の件等、これら全てを偽証することで自分の嘘の主張を組み立てている。全てが自殺した西の口を借りた虚偽である。そして、JOF(ジャパンオポチュニティファンド)絡みの資金の流れ、FR関係の株取扱をよく知る天野氏は自殺。スイス、フランス等、オフショアでの資金隠匿については、夫婦で殺されたドバイのファンドマネージャーの霜見誠、行方不明のままになっている「五大」社長の吉川某絡みと、現在までの鈴木の悪事を知る人間が一人もこの世に居なくて、裁判で証言する人間も誰もいないのである。ただ一人、鈴木の株取扱を知る紀井氏の証言は裁判官が無視してしまった。鈴木の悪事が暴かれることはないのか。いや、このままで鈴木が逃げ切れる訳がない。A氏の再審申立てが受理され、判決が覆れば必ず真実は解明され、刑事裁判へと発展する。刑事裁判になれば、今まで鈴木の周辺で起こった不可解な出来事も解明されることになり、警察、検察、国税庁の捜査の足並みも揃う事になるだろう〕(関係者より)

〔鈴木はA氏に対し「このご恩は一生忘れません」と泣いて土下座しA氏の情に付け入り騙し続けた性根の腐った人間だ。男の涙を詐欺の手口に利用し人心掌握に長けた鈴木は詐欺だけに留まらず、10人前後に及ぶ不審死に関与している疑いがある。折角A氏によって司法の場に引きずり出すことが出来たというのに、裁判を担当した品田裁判長によって鈴木の犯罪の立証のチャンスを逃した責任は重大だ。司法の信頼回復の為にも再審の場で鈴木を裁き、関与した全ての犯罪を暴く事は裁判所を含む司法全体の特命だ〕

〔鈴木の合意書に基づく株取扱利益の隠匿は平成11年7月以降から始まっている。鈴木は当時、親和銀行事件で執行猶予中だったため自分で海外に自由に渡航できなかった筈である。従って誰が、オフショアに隠匿した資金を運んでいたかという事になるが、やはり消息不明になっている証券担保金融会社社長の吉川某が浮かんでくる。紀井氏の話によると当初の株取扱の利益は、殆ど「五大」経由だったという。そして紀井氏が事務所にしていたマンションの部屋には段ボールに詰められた札束が積み上げられていたらしい。これはおそらく海外に運ばれる前の状態だったと想像できる。吉川が健在ならば当初のオフショアの隠匿場所は解明できるはずだが、この人物も安否は確認できていない。西、天野氏、霜見氏、吉川という4人の鈴木の隠匿資産の行方を知っている人間が全て、この世から消えている。ただ、1人だけ健在だと思われるのが元鈴木のスタッフで、資金管理を担当していた茂庭氏だ。茂庭氏は真実を明らかにしないのか。鈴木にとって都合の良い事ばかりが起こるはずがない。警察が不審を持たないのが不思議でならない〕(取材関係者より)

〔平成11年7月30日に、西は株取扱利益金として15億円をA氏に届けている。内訳は、15億円を3等分して5億ずつの利益配当だ。そして、西は「鈴木も了承している」として自分達が配当分として受領した5億円ずつをそれぞれの債務の返済金の一部としてA氏に渡した。A氏は自分の配当金を5億円と二人の返済金10億円、合計15億円を受け取り、2人への心遣いとして5000万円ずつ1億円を渡した。翌日、西と鈴木はA氏の会社を訪問して前日の金銭の受け渡しの確認をし、5000万円の心遣いに対して礼を言っている。しかし、裁判で鈴木は、7月31日はA氏の会社に行っていないと言い、西に15億円持たせたのは9月30日でそれは全額自分の債務の返済金だと言い、債務を全額返済したと主張したのだ。この件については西が自殺してこの世にいなかったので法廷での証言が取れていない。後日(平成14年12月24日)、鈴木が10億円を支払ったが、裁判官はこの時点で債務を完済したとしたが、全く辻褄が合っていない。鈴木が負う債務は約28.5億円で数字が合っていない。また現金の受け渡しは7月30日で、9月30日はA氏は鈴木を代理した西にエフアールの手形と確認書と渡しただけで金銭の授受はない。原告と被告の主張がここまで食い違うのはあり得ない事だ。裁判官はこの矛盾を指摘せず、平然と被告側の主張を支持した。これは金銭の受け渡しの有無より、被告の虚言癖を見抜けなかった裁判官の大きなミスだったと思う。鈴木の虚言癖を見破っていれば、その後の長谷川弁護士と鈴木が共謀して作成した乙59号証等の主張が全て嘘であることが見抜けたはずだった〕(関係者より)

〔鈴木が重ねてきた悪行はどれも許せるものではない。自分は被害者で弱者である事を強調したかと思えば、身勝手に自分は身を隠し、一方的に手紙を送り役立たずの代理人を立て、巨額な資金を隠匿する強引さ、「西が言った」「西に聞いた」と証言できない人物のせいにする卑劣さ、どれをとっても人間として既に終わっているとしか思えない。この裁判で関係者を含めた大勢の運命が天と地ほどに変わってしまった。しかし鈴木が抱えている罪の重さは裁判が終わっても何ら変わらない。鈴木の悪行の数々がここまでネットを通して公開された事を考えるとむしろ抱えた罪は重くなったと言える。読者を始めとする世間の目が常にある事を忘れるな〕

〔この1年間コロナ禍の自粛で自宅にいることが多く、パソコンでいろんな情報記事を検索していた中で、「東京ダークサイト」というサイトに釘付けになりました。詐欺事件を扱っている事件が多い中で「1000億円の脱税事件」というタイトルに魅かれて読み始めました。読者からの反響が多く、数多くの投稿文が寄せられていました。この記事の記者の取材力は凄いですね。私も最初からの記事と投稿文を読んで投稿してみました。まず、1000億円と言う金額に疑いを持ち、記事の全般に記載される金額の大きさに驚かされ、フィクションだなと思いながら読んでいましたが、読むうちに真実の出来事だという事が解り、鈴木という人間に心底怒りを覚えました。私事で恐縮ですが、私は貧乏な家の長男に生まれ、金持ちに憧れていました。そこで、高等学校を卒業して「故郷に錦を飾る」と大言壮語して10年間という目標を掲げ東京に出ました。しかし、世の中そんな甘いものではなく、なかなかチャンスは訪れませんでした。一応、一流と言われている上場会社で8年間サラリーマン稼業を続けていましたが目標にしていた10年も残り少なくなり、少し焦りが出てきた時期に、すでに退職していた先輩から誘われて転職し、そこで必死に頑張り、2年間で、ある技術を身に着け、28歳で独立することが出来ました。世の中の景気も良くなり、所謂、バブルと呼ばれる時代が近づいてきた頃でした。私も時代に乗って事業も順調で金回りもよくなり、若くして故郷の実家を新築することもできましたが、この記事のような天文学的な額の資産を持つようなことは程遠かったです。それでも少し、いい気になっていましたがバブルが崩壊し、事業も破綻しました。この頃の負債は総額3億円ぐらいでした。この記事を読んでいると恥ずかしい金額ですが当時の私にとっては挽回不可能と思わざるを得ない金額でした。それからが山あり、谷ありの波乱万丈な人生でしたが記事を読んでいると自分が小さく思えて惨めになりました。自分の事を長々と書いて申し訳なかったですが、このA氏と鈴木義彦の話を読んでいると全ての金額の桁が違うので一般の人はピンとこないでしょう。きっと裁判官も金額の大きさと自分の知識の枠を超えている事件の為、気おくれしてしまったのではないですか。しかし、人間、男と生まれ来たからには、善悪は別にしてこのぐらいの金額を扱いたかったと正直思います。この記事の結末はどうなるのでしょうか。私の経験で申し訳ないですが世の中、悪い奴が勝つことも稀にはあります。「正直者が馬鹿を見る」という言葉がありますが現実にはある事です。しかし、人間の心を持たない人間は絶対に勝てません。きっと周りに信頼できる人間がいないでしょう。必ず周りから潰されます。世間も許しません。私は学生時代、父から『人間は「礼」「義」「廉「恥」「仁」を忘れると人間では無い、地獄に堕ちる」と教えられました。「礼」は感謝の気持ち。「義」は人として行う道。「廉」は善悪のケジメが立っている事。「恥」は恥ずかしいと感じる気持ち。「仁」は人を慈しむ心。という意味です。鈴木という男はこの五つの言葉の一つも持っていない大悪党です。さらに「恩」、「真」という気持ちのかけらもない。これは人間ではない、畜生にも劣ります。こんな輩に勝利はありません。人間ではないものが人間に勝てる筈がありません。あってはならないことです。鈴木にも、家族・親族がいると思いますが鈴木は、その事だけは忘れてならない。このままにしておくと鈴木に降りかかる災いは全て家族と親族が背負う事になるでしょう〕

〔A氏は、平成10年5月までに鈴木に対する金利を年36%から年15%に減額し、「金銭に関する全てを年利15%、損害遅延金年30%にする」旨の覚書を鈴木と締結したが、この行為は西が代理で行い鈴木は同席していない。鈴木と長谷川が主張するように、西が勝手にやった事ならば、鈴木への貸付金は当初の年利36%、遅延損害金年40%にして請求すればいいと思う。そうすれば鈴木の債務は相当残っている事になる。鈴木と長谷川弁護士は何と言い訳するのだろうか。A氏の代理人弁護士はこの点でも反論していない。何故なのか、ミスの連続だ〕

〔最後の相場師と言われた是川銀蔵という人は「カリスマ相場師」と言われた誠備グループの加藤暠が資金繰りに行き詰まったとみると株価の吊り上げを狙った「加藤銘柄」にカラ売りをかける仕手戦に挑んで誠備グループを破綻に追い込んだ。是川氏は何故そこまでして「誠備」潰しに拘った(こだわった)理由を自身の著書「相場師一代」にこう書いている。「私の60数年の投資人生で出会った人間の中で、最も嫌いな人間は正義感のない人間だ。人に迷惑をかけても自分さえ儲かればいいという人物は大嫌いである。(中略)私は、善良な人間を騙してカネを吸い上げるだけ吸い上げて、あとは奈落へ引きずり込み、そして自分の懐だけを肥やす、こんな人物たちは、社会から葬り去るべきだ、と真剣に思った」。まるで鈴木の事を書いている言葉のように思えて胸がスッキリした〕

〔裁判官になる人は、元々頭脳が明晰で優秀な人が多いと思う。難解な司法試験に合格して1年間の研修を終えて裁判官になる訳だから社会の荒波にもまれる時間がない。特に「金の力とは」という事にかけては知らない人間が殆どではないかと思う。上司や先輩の裁判官に教えられ、判例集を見ながら学習するのだろうが、上司や先輩も同類の人間だから教えてもらう事も出来ないかもしれない。自分で体験することが一番だがその機会も少ない。そんな人間が金に絡む人間の本性を見分けるのは無理だと思う。経験不足の分を自分勝手な屁理屈を捏ね(こね)、弁護士の戦術に嵌っていては良い判決文を書くことは出来ない〕

〔証券界では過去、現在を問わず、数々の事件が起きている。「北浜の若獅子」「兜町の風雲児」と呼ばれて多いに証券界を賑わせた「投資ジャーナル事件」の中江滋樹の言葉に「相場と言うのは、1分でも遅れたらもうその値では取引できない。自分が取り扱っている銘柄の値動きに全神経を集中させ、その瞬間に決断しなければならない。躊躇している暇はないし、その判断を誤れば大きな損を出すことがある。」と言っている。裁判官は、合意書に銘柄が特定されていない事を無効の一因としているが、株売買をするという事は中江氏の言う通りなのだ。特に、値動きの激しい仕手相場では常識なのだ。銘柄を特定していたら何もできない。合意書を無効にするという事は、平成11年7月8日以降の株取扱に関することが全て無効となる事である。裁判官の勉強不足、知識不足はA氏にとって最悪の結果を招いた。裁判官はこの始末をどうするのか。裁判所は絶対に再審請求を受理しなければならない〕

〔鈴木は、和解書を締結した後それを白紙撤回し、青田と平林弁護士を代理人にすることを手紙で通知してきた。手紙を書くという事は、自分の心と対話する事だと言われている。頭の中で考えている事を文章に表し、これを読んで内容は解りやすいか、相手はどう思うかをシミュレーションするものだと思う。鈴木の手紙にはまず心がない。自分勝手な言い訳を並べているだけだ。A氏がどのように思うかを考えていない。伝わってくるのは「約束した金銭の支払いについて検討してください」という事だけで、後は表面だけを取り繕った言葉だけだ。A氏の要望であった「代理人は何人同行しても良いが、鈴木本人が同席しないと話し合いにならない」ということにも応えず、誠意というものが全く感じられない。所詮、独善的で不道徳な考えしかできないお前のような奴には人の心を動かすような手紙は書けない〕

〔鈴木が相当力を注いでいたステラ・グループが平成23年6月に上場廃止になっている。こればかりは鈴木の思惑通りにいかなかったようだ。そして2か月後に、天野氏が京王プラザホテルの一室で自殺するという事件が起きたが、何故かクロニクルからは「自宅で病死」と発表された。一方で天野氏は自殺ではなく「ホテルで殺された」との噂も流れた。しかし、警察は自殺で処理した。周囲の人間には聊か(いささか)不可解な出来事だった。天野氏の自殺と共にクロニクルでは相次いでスキャンダルが発覚した。天野氏が自殺して5か月後、クロニクルは過去の会計処理と有価証券報告書虚偽記載の疑義に関する事実関係を調査するとして、第三者委員会を立ち上げる事となった。すると、SECは天野氏がシンガポールにファンドを3個組成して合計9億円もの資金を流用し、ファンドから天野氏自身に対して資金を還流して個人的な流用を計画していたとして金融庁に課徴金を課すよう勧告していたという情報も表面化した。問題は「個人的な流用」で、資金の還流が天野氏単独による犯罪行為とみなされた模様だが、鈴木がJOFを使って13億を流用した手口と似通っており、クロニクル社内の人間は少なからず鈴木が天野氏の背後でクロニクルに関わっていた事実を知っていたが天野氏の死によって表面化することは無かった。天野氏は鈴木にクロニクルの代表取締役としての名前と立場を利用された可能性が高いと関係者は言っている。ステラ・グループへの企業活動資金を鈴木が調達するにあたって、クロニクルが利用されたとすると、天野氏の自殺はこれまで伝えられてきたものとは全く違ったものとなるのではないか。当時、事情を知る関係者は鈴木に説明責任を求める声が多かったと言うが天野氏の死によって真実は明かされなかった〕(関係者より)  (以下次号)