鈴木義彦に読者は怒り爆発(37)

〔宝林株は西が売主との交渉で800万株を1株20.925円で購入した。株価は約1億6750万円だが諸費用を加えて約3億円だった。A氏の買い支えと、西田晴夫の参戦でピーク時には1株2300円まで上がったらしい。一時的にしても800万株で184億円になる。費用を含めた購入原価は3億円とすると単純計算で181億円の利益だ。2カ月足らずで約60倍になる。鈴木や西にとっても初めての経験だっただろうが、A氏の支援があったからこそできたことである。一番大事なことを鈴木と西は忘れてしまった。この利益金は経費を差し引いて3等分するべきものだったが、鈴木はこの資金を自分一人で運用すれば莫大な利益になると考えてしまった。そして西も巻き込んでA氏を裏切った〕(関係者より)

〔鈴木は平成14年6月27日に書いた借用書について裁判では「この日はA氏と会っていない」と証言しながら、鈴木が6月27日に書いた15億円の借用書は、本来は債務総額が40億円を超えていた(年利15%で計算。本来、鈴木が平成9年10月15日付で持参した借用書では年利36%、遅延損害金年40であった)。直前の6月20日に、西が「これからの株取引で利益が大きくなるので」と言って減額を懇願し、A氏が了解して25億円にした。ところが、6月27日当日、鈴木が「社長への返済金の一部10億円を西さんに渡している」と言い、西もそれを認めたためさらに10億円が減額された結果で15億円となったものだった。借用書作成直後に鈴木が「年内に払うので10億円にして下さい」と言って値切り、A氏が了承すると、鈴木が同年の12月24日に紀井氏を伴って10億円を持参した。しかし西へ10億円を渡したという鈴木の証言は嘘で、その10億円は合意書を破棄させるために鈴木が西に執拗に迫った結果、紀井氏から西の運転手の花館聰氏を経由して西に渡された礼金だった。鈴木は裁判で「西に10億円を渡したとは言っていない」とも証言しているが、A氏に「手切れ金」とはよく言えたものだ。裁判官は合意書を無効にするために株取引に関係するA氏側の主張や証拠類を排除したために、西のA氏への懇願部分も西に10億円渡したという鈴木の嘘も無視した。裁判官の判断次第で重要な真実が消されたのは許されることではないし、こんな裁判官は辞職するべきだ〕

〔鈴木の株取引のために外資系投資会社を仮装するペーパーカンパニーを用意したフュージョン社の町田修一という社員は鈴木とは明らかに利害関係者だ。裁判に町田が提出した陳述書(宝林株取得に関わる経緯)がある様だが、何故証人として出廷しなかったのか。その点で紀井氏はA氏とは直接の利害関係になく、第三者として法廷で真実を語った。しかし、判決では宝林株取得と株取引は一切記述されていない。つまり裁判官たちが検証する必要は無いと判断した結果になるが、この判断がまさに思い込みではないか。何もかも合意書を無効にするという思い込みから来た誤審が繰り返された結果の誤判である〕

〔鈴木は「FRの手形の発行は自分以外誰も知らない」と言い切っているが、それは立派な背任行為だ。告訴告発すれば間違いなく逮捕され、同時に会社には捜査が入り、上場廃止に追い込まれただろう。天野氏たち役員も上場廃止が怖くて告発できなかったと予想される。鈴木はそれも計算済みだった。仮にも株式を公開して一般の投資家から資金調達する上場会社の代表取締役の発言とは思えず、完全に会社を私物化し食い物にする発想だ。こんな社長のもとで側近として働いてきた天野氏が京王プラザホテルで自殺(?)したのは、鈴木の犠牲になった典型だ〕

〔鈴木は、平成14年3月ごろA氏に呼び出されたといっていて、その日の打ち合わせ内容として最初から最後まで嘘のオンパレードの証言をしている。実際はA氏とこの日には会っていないのだ。ここまで嘘の作り事が良くできるものだ。西と天野氏がこの世にいない事も最大限に悪用して長谷川弁護士と共謀して虚実のストーリーを作り上げた。これは人間として絶対やってはいけないストーリーだった。これでも日本は法治国家と言えるのか〕

〔鈴木が宝林株の受け皿に用意したバオサングループの3社について、「A氏と西には関係ないし、自分も関係なく利害関係も無い」と言っているが、宝林株購入時にフュージョン社の町田と川端に指示して取得したペーパーカンパニーであることは事実で周囲の人間の証言がある。そして杉原正芳弁護士を常任代理人に就かせ、金融庁に報告する「大量保有報告書」に宝林株の購入資金は「紀井義弘からの借入」と虚偽を記入して提出させた。紀井氏本人も知らなかった話で、後日に気が付いて杉原に抗議したが、一切返答はなかった。これが「稀代の悪党、鈴木義彦1000億円隠匿の謎」の舞台の幕開きだった〕(関係者より)

〔鈴木の平成11年9月30日についての発言には驚かされる。「前年の決算の事は拘留中で知らない。天野からは何も聞いていない」とシラを切っているが、天野氏は「西氏を通じてA氏に無理を言って一時手形を戻して頂き、お陰様で何の咎めも無く監査を済ませました」と証言している。そして翌年の決算期には鈴木が「債務は完済したので手形が手許にある」と言った事についても天野氏は「FRには資金的な余裕がなくとても返済できる状態になかった」と述べている。平成10年から同11年当時の同じ会社の人間の発言とは思えない不整合がある。しかも、鈴木は当時は親和銀行事件で被告の身であって、FRの代表取締役と取締役を辞任し株主でもなかった。それ故、外部に秘密裏に手形が流出している事実を天野氏が知らない訳はなく、天野氏自らがA氏に一度も接触もせずに事を収めることなどできなかった。裁判官はFRの実情を検証したのか〕

〔乙59号証を長谷川弁護士は「質問者の事務所において書面化して署名押印したもの」と言っているが、この書類は事務所ではなく、2人しかいない密室で何度も修正を加えながら作成して、最終的に事務所で仕上げたものだろう。今まで鈴木が失言したことを纏めて軌道修正しながら質疑応答している。狡猾で巧妙なやり方だが、相手(A氏)をとことん誹謗中傷して貶めるやり方は決してやってはいけないところまで踏み込んだもので、弁護士の倫理に反している犯罪だ。長谷川弁護士は老獪で経験豊富かもしれないが大のつく悪徳弁護士だ。長谷川の息子が父親を疎ましく思い、子供の顔さえ長谷川に見せようとしないという話があるが、よく分かる。そんな息子の家族にも悪い影響が出ることを長谷川は本当に分かっているのか〕

〔鈴木は、A氏に送った手紙の中で代理人を立てる理由として「私が逃げ隠れするとか、裁判をするとか話を壊すつもりなら代理人は立てない」と言っている。鈴木は、このように自分が正当だと言わんばかりに詭弁を使うが、全てがその場だけの戯言で、自分の言葉に一切責任を持たない。結局は平林と青田を代理人にしたことで話を壊している。特に青田はあまりに無責任で、ただ鈴木からの報酬目当てで、鈴木がA氏と西に金を払わないようにすれば、その分が自分に回ってくるくらいにしか考えない愚か者だ。揚げ句に懇意の暴力団幹部に依頼して殺人未遂教唆まで起こし、平林も弁護士のくせに報酬に目がくらんで暴排条例に違反して暴力団のトップと面会を繰り返した。鈴木も青田も、そして平林も口から出まかせの嘘ばかりを言う奴らだ〕

〔鈴木は、和解書を締結した時は「心裡留保」状態ではなく、25億円ずつを西とA氏には払おうとした。それにA氏には大変世話になったので、2年以内に20億円を払いますとも言っている。何故ならば、平林弁護士がA氏と初めて面談した時に、「50億で手を打ってくれませんか。それなら鈴木もすぐに払うと言っているんで」と言っている。A氏は既に西を通じて200億円を超える買い支え資金を出していたため即座に断った。和解書締結後、鈴木は何度もA氏に電話をし、会社を訪問までして支払の確認や支払方法について打ち合わせをしている。一連の鈴木の言動を考えると強迫や心裡留保などあり得ない事だった。その後、青田に「そんな事をする必要がない。自分に任せて姿を隠すように」とでも言われて平林を加えて代理人にして消息を不明にしたように思う。しかし、青田と平林の2人は代理人としての能力がないどころか交渉を決裂させるために嘘ばかり並べ立てて混乱させ、A氏と鈴木の間を最悪にしてしまった。鈴木も強欲から青田と平林への礼金ならば安くつくと算盤を弾いたのかも知れないが、本当に取り返しのつかない、身を破滅させる選択をした〕

〔合意書の件で鈴木は「何の株を買うとか、どの位の数量を買うとか株に関することを3人(A氏、西、鈴木)で話したことが一度もない」と発言しているが、裁判官はその発言を採用して合意書を無効とした。話にならない。合意書締結経緯やその時の状況を全く理解していない。宝林株が利益を生むかどうかが未確定な時期に何を買うか、数量をどうするかを記載できるわけがないだろう。この時点で宝林株が利益を上げる保証など何もなかった。合意書は、A氏に買い支え資金の支援を頼んだ時に作成されたのだ。裁判官はその事にも気が付いていない。最初から裁判のやり直しをするべきだ。もしこの事が故意的なものであったならば、裁判官を大罪に処するべきだ〕

〔1000億円以上の脱税しそれを隠匿して資産化していることも想像を絶する話だが、A氏の西への貸付金総額323億円もまた、とんでもない金額だ。個人レベルの事件としては世界中にも例のない事だと思う。過去の詐欺事件で、多数の一般消費者が騙された事件はいくつもある。その結末は首謀者側に資金が残っておらず、支払能力もないという事で被害者は泣き寝入りをする場合が多い。しかし、この事件は隠匿されている資産がある。今のところ、その資産の所在が明確ではないところもあるが、日本国として世界中に例のないこの事件を解明する責任があるのではないか。この事件には「泣き寝入り」があってはならない〕

〔青田の「赤坂マリアクリニック」乗っ取りは残酷だ。当時の根岸重浩院長(理事長)の悲痛な叫びに心が痛む思いだ。院長が脳梗塞を患いリハビリ中に仕掛けるという悪辣非道な乗っ取りだ。「医療法人緋地梨会赤坂マリアクリニック」を私物化し、ヤクザを使って脅かすといった到底許せないやり方だ。青田のせいで父娘関係も崩壊してしまった。院長の留守を預かっていた医師の中には青田の味方をする人間もいたようだ。これだけ酷いことが見過ごされるのか。しかし、根岸院長は断腸の思いで告発を諦めたそうだ。その理由は青田の報復を恐れた為らしい。青田お前には必ず天罰が下る〕(関係者より)

〔鈴木は、宝林株の情報元である某証券会社の平池某が持ち込んでくれた情報を元に、エルメ(後のアポロインベストメント)のユーロ債発行を企て、情報提供料として平池に発行株数2700万株の内100万株を割当価格で譲渡する約束をしたが、この約束を反故にした。裏切られた平池は激高し、鈴木の身辺調査を開始した。調査内容は明かされていないが、証券界で鈴木の評判が悪く、信用されていないことがよく解る。ただ、平池の消息が誰にも分かっていないのは不気味だ。鈴木の悪事は留まる事を知らない〕

〔鈴木の後輩で証券担保金融「五大」の吉川社長も宝林株で相当な利益を上げたらしいが、SECに眼を付けられてフランスに逃亡し、在住していたという。フランスは鈴木が隠匿している1000億円の保管場所としてはスイスと共に主要な国だった。吉川がそこに在住している事は鈴木にとって都合の良い事だった筈だ。それだけに吉川は鈴木の秘密を知ってしまった。それが吉川にとって幸だったのか不幸だったのか、その後、吉川は消息不明のままになっている。消息を尋ねた人間に鈴木は素っ気なく「あいつは死んだよ」と言ったというが、それを聞いた人間は鈴木という人間の残酷さに恐怖を感じたろう〕  (以下次号)