鈴木義彦に読者は怒り爆発(36)

〔裁判官は高級時計のバセロンとパテックとピアジェ、そしてピンクダイヤと絵画の合計7億4000万円の委託商品について鈴木個人の債務を認めずFRの債務とした。もしFRであれば、天野氏が知らないはずはない。それにA氏と天野氏が一度も商談をしていないのは何故かということになる。そして、裁判官は、自分たちの知識不足で委託価格が経済的不整合と判断したが何故、検証もしないまま自分達が言う経済的に整合する価格に修正することもせず、全てを被告の債務と認めなかった理由と根拠は何か。全く筋が通らない〕

〔紀井氏の証言では、平成11年から18年までの7年間で約470億円の利益が隠匿され、スイスを拠点にオフショワのプライベートバンクに運ばれたという。紀井氏は鈴木から「利益折半」という条件でスカウトされたにもかかわらず「実際には100分の1以下の年収だった」と言っているが、その年収が何と6000万円だ。それの100倍が鈴木の年収だったとすると60億円、7年間で420億円になる。470億円の利益隠匿は間違いのない数字だろう。こんな現実的な紀井氏の証言を、訳の分からない理由で無視した裁判官の責任は重大だ〕

〔日本が世界に誇るソニーが今期、初めて1兆円超の利益を計上したという報道があった。コロナ禍で外出を自粛した多くの人達がテレビゲームで時間を過ごした事が大きな原因だという事だった。鈴木は、あのソニーが会社史上初めて計上した利益の10%近い金額を、他人を騙して裏切って1人で隠匿している。これは恐ろしい事だ。世界中を探してもこんな悪党はいないが、表沙汰になった時の世界中の反響は想像ができない程のものだろう〕

〔A氏の代理人であった利岡が伊東市のパチンコ屋の駐車場で襲撃された事件(平成20年6月11日)は、利岡がA氏の依頼で鈴木の行方を探索し、漸く鈴木の住まいを発見し、メールボックスにメモを入れた数日後に発生している。実行犯は逮捕されたが「広域指定暴力団(当時)稲川会系習志野一家の組員と無職で住所不定の男」と警察が発表した。習志野一家のNO2 (楠野伸雄)と青田は当時でも20年来の知り合いで、この事件が発生した後に平林弁護士が習志野一家のトップと2回ほど会っていたことが周囲の人間の証言で判明している。A氏との裁判で鈴木の弁護士は「利岡事件は偶然に起きた諍い、あるいは事故に過ぎない」と発言している。裁判では裁判官がこの事件にあまり触れなかったようだが、この様な偶然が世の中にあるはずはがない。事件は利岡と、犯人が所属する傘下の組織の組長との間で示談が成立し、犯人は起訴されなかった為、真相は明らかにされなかった。調査では「青田がこの事件の黒幕だ」という事が周囲の何人もの人間への聞き込みで判明している。訴外の事件とは言え、裁判官が全く関心を示さなかったことに大きな疑問を感じる〕

〔鈴木は和解書を、「どうも納得できない」「もう一度考えさせてほしい」と書いてきている。これを読めば鈴木は和解書を「撤回」しているわけでもなく「無効」を主張しているわけでもない。西と紀井氏を根拠のない言いがかりで「税務署にバラした」と誹謗中傷しているが、A氏との約束は履行しようとしている。「支払方法を相談させてください」「海外に口座を作ることも考えてください」と書いている。これがなぜ「強迫」や「心裡留保」で無効になるのか。代理人になった平林弁護士と青田が勝手に発言しているだけだ。鈴木の発言を真似るわけではないがこの裁判は「どうも納得できない」のはA氏やA氏の多くの関係者だと思う。今や多くの読者全員の意見のようだ〕(ジャーナリスト)

〔平成11年9月のFRの決算時期に、A氏が西に頼まれて、鈴木から預かっていた13枚の手形を決算対策のために戻し、これも西に頼まれ「債権債務はない」と便宜上書いてやった「確認証」があるが、この時、西も便宜上書いてもらった事を記した確認証と手形13枚の額面総額の借用書をA氏に渡している。そして後日FRの天野氏が「手形の一時返還も確認書も決算の為に便宜上お願いしたものであってFRにも返済する資金は無かった」と述べている。そして不思議な事に、裁判官がFRの帳簿類を検証した形跡がない。鈴木の主張を証明するものは何もないではないか。それでも鈴木の主張が通った形となって、西が「株取引の利益」と言って持参した15億円を返済金に充当してしまった。これは被告側と裁判官の間に裏取引があったとしか思えない〕

〔和解書は、あくまでも鈴木が株取引の利益として白状した60億円を前提に締結されている。この時は既に470億円の利益を隠匿していた事を紀井氏からの聞き取りで西が知っていた。この事実をまだ西はA氏に隠していたが、鈴木との打ち合わせがあったとは思えないので、何故西が明らかにしなかったのか不可解だ。鈴木と西の2人はこの期に及んでも自分たちの利益だけを考えていたようだ。そして鈴木は和解書の締結が終わり、A氏の会社を出た後に紀井氏に電話をして「100億円以内で済みそうだ。香港の金のことは、バレていないだろうな」と言っていたという。「香港の金」の事は紀井氏も知っていたと思われるが、裁判官は何故追求しなかったのか〕

〔西は、鈴木から30億円の配当と合意書破棄の報酬10億円を受け取っていた。10億円は紀井氏と西の運転手であった花館聰氏が、自分たちが運んだと証言していて、30億円に関しては香港に行く前に奥さんに手紙で伝えている。受け取っていない金を受け取ったとは言わないだろう。これは、まさにA氏に内緒で株取引が継続して行われていたことを証明しているのではないのか。こうした証拠を裁判官は無視しているが、誰もが感じているように故意に無視したとしか考えようがない。ただ検証するのが面倒くさいと思ったという訳ではないだろう。裁判官は特に株取引に関わるA氏側の主張と多くの証拠を排除しているが、その点を明確に説明する必要がある〕

〔西は、鈴木と2人だけで英語で作成した合意書(密約)があると言っていたが、それは今、何処にあるのか。西が利益の分配を受け取るために香港に行った際には持参していたのか、Tamという鈴木の代理人から保証小切手を受け取り、書面に署名した後に勧められたワインを飲んで意識を失った。その後、西は病院で意識を取り戻したが、小切手や書類がすべて無くなっていたと書き残している。西を信用すればTamが鈴木の指示で英文の契約書も小切手と一緒に持ち去ったとしか思われないが、事件が計画的だったことが窺える。「合意書」「和解書」と共に重要な証拠書類になっていたはずだ〕

〔和解協議のあと、鈴木がA氏に電話をして株価を買い支えすることで蒙った鈴木分の西の損害額を西に確認して欲しいと言うので、A氏は西に聞くと言って2~3日後に再度電話をするように伝えた。そして後日58億円以上という金額を鈴木に伝え、鈴木は「その損失額は利益から差し引いて3等分するべきですね」とまで言っていたのに、その後にA氏に送った手紙で掌を返したように和解書の撤回を言ってきた。同じ人間が書いたものかと疑う程の変わり身であり、A氏を欺くやり方には心底怒りを覚える。同時にここで、本来A氏は207億円もの資金を出資しているのに差額の約150億円もの資金はどうなったのかという疑問が生じる。買い支え資金と言って西はA氏から協力してもらっておきながら、株の買い支え分だけではなく他の資金に流用していたようだ。鈴木の悪知恵に騙される西も西だが、株取引の利益を隠匿したままA氏に買い支え資金を出させ続けた鈴木のやり方は相当に緻密であることは間違いなく底知れぬ悪人だと思う〕

〔日本の裁判制度は三審制をとっているが現状はその制度が全く機能しておらず二審も三審も原審に追随するのが大半で、控訴したとしても新たに審議し直す可能性は少なく、それ故に判決が覆る事はほとんど無い。鈴木の裁判でも控訴審判決は誤字脱字の修正のみに留まっているが、これが法曹界の堕落した実情だと思うと、裁判制度を全く信用できなくなる。深刻な問題を抱えた人々が最後の頼みの綱と考えている裁判所と裁判がこんな体たらくでは世も末である〕

〔鈴木、お前が隠匿していると言われる1000億円の原点となる資金はA氏から支援された資金に間違いないことは誰が見ても分かることだ。元金だけで約28億円にも上る債務ができた経緯、そして宝林株を取得する資金をA氏に出してもらい、さらに株価の買い支え資金を総額で207億円も出させ続けた結果、470億円もの巨額の利益が確保された。そうした経緯を振り返れば、鈴木の言い分は100%通用しない、というよりも鈴木の大悪党ぶりが際立つだけだ。この裁判の結果には呆れるばかりだが、鈴木が隠匿している資産のすべては合意書に違反している限り鈴木に主張する権利はなく、全てA氏側にある。異議があるなら出てきて堂々と反論してみろ〕  (以下次号)