鈴木義彦に読者の怒りは爆発(29)

〔鈴木はA氏と出会う前は借金しか無く人生のどん底を味わっていたはずだ。藁にもすがる思いで西からA氏を紹介してもらい、10日で1割以上の金利の金を清算してもらい、今後の株取引の方針を取り決め「合意書」を作成した。しかし鈴木はこの段階から利益金の独占を画策していたと思われる。紀井氏を利益の折半を条件に雇い入れ国内外に利益金を隠匿しA氏や籠絡した西にさえ株取引で幾ら儲けたか分からない仕組みを構築しA氏に対して取引に関する詳細な報告も一切しない。A氏の情けにつけ込みどん底から復活できたその恩義に報いようともせず最初から計画的な嘘ばっかりいうとんでもない詐欺師だ〕

〔鈴木は、A氏に助けられ続けてきた。今生きているのもA氏のお陰だという事は忘れていないと思う。その事を覚えていながら裏切りを続けている神経が理解できないが、人間は自分の欲望のために、ここまでできるものなのか。1000憶円もの資産を隠しているならばA氏に謝罪して清算しても金には困らない。どこまで強欲なのか。鈴木、改心しろ。家族や身内が未来永劫にわたって後ろ指をさされ、まともな幸せな生活を送れないことくらい分からないのか〕

〔平林弁護士は、和解作成時に「鈴木は精神錯乱状態で正常な判断力が無かった」と大嘘を主張したが、鈴木の現代、過去にわたる悪事の数々、自分を守るために周囲の人間を排除までしてきた性格を考えるとあり得ない事だ。しかし、裁判官は「心裡留保」という難しい言葉まで持ち出して平林の主張を認めた。裁判官は鈴木という人間を全く理解できていない。というより、調査しようともしなかった。親和銀行事件や山内興産事件の和解金をどこから調達したかすら調べなかった〕

〔「貸金返還請求」の中の裁判官の判断があまりにも未熟だ。FRの手形発行は明らかに鈴木の代表取締役としての背任行為だという事が解っていない。鈴木は手形と借用書と念書を使い分けているだけで鈴木個人の借入金に間違いない。最初から分かり切ったことである。FR の資金繰りなら会計帳簿に記載されていなければならないではないか。裁判官はFRの帳簿を検証したのか〕

〔今回の鈴木との裁判に当たって当事者の一人だった西が自殺により証言台に立てなかったことは非常に残念で悔やまれる。西が生きて裁判で証言していれば当然敗訴になることはなかったはずだ。長谷川弁護士が証拠として提出した「乙59号証」等も偽証出来なかっただろう。それだけ西の自殺は大きな痛手であった。西本人もあの世で悔やみ後悔しているのではないか〕

〔天野氏の自殺や大石元専務の事故死等鈴木の周辺で起こる不審死に対して警察も安易な判断で病死や交通事故で処理した公算が大きい。その時点で慎重な捜査をしていれば不審な点が発見出来たはずだ。これまでに鈴木の関係者達が10人位死亡していたり行方不明になっている事から偶然にしては出来過ぎではないか。どうしても鈴木の関与を疑わざるを得ない〕

〔志村化工株の事件で鈴木は西の逮捕直前に「西会長が仮に実刑となっても出所後は会長の言う事は何でも聞くので、私(鈴木)の事は一切秘密にして下さい」と西に得意の土下座で懇願したという。そして西は鈴木を必死に庇い名前を出す事はなかった。鈴木は自分の身の安全ばかりを考える卑怯極まりない人間だ。しかも西が出所するまでは「西会長」と呼んでいたのを、出所してからは「西さん」に変え、窮地が過ぎ去ったと分かると西への態度も待遇も変わってしまった。A氏に対してもそうだが、鈴木の口から出る言葉は全て心にもない自分の保身のために発する言葉だった。身勝手で恩知らずも甚だしい最低の人間だ、いや人間ではない〕

〔民事裁判と言うものは厄介で難しい裁判だ。それだけに裁判官の能力が大きく左右する。裁判官は「訴状をよく読む」「事件の背景を充分に検証する」「準備書面を熟読しよく理解する」という裁判官としての基本を怠りなくこなすことが一番の職務だ。どうやらこの裁判の裁判官は基本職務の怠慢があったのではないかと思わせる節が沢山ある〕

〔西は、鈴木と知り合った頃から「西会長」と呼ばれて煽てられ、「自分にはこんな凄い人がバックについている」とA氏の事を自慢げに喋ってしまったのではないだろうか。この当時、鈴木は個人も会社も瀕死の状態で「藁にも縋りたい」時期だった。鈴木は西の交友関係に賭けた。西は自分も窮地に陥っていた事から自分の思惑もあって鈴木をA氏に紹介してしまったのではないだろうか。この2人はこの時から人間としての考えを捨ててしまったのか〕

〔裁判官は鈴木がA氏宛に書いた2通の手紙を深く検証したのだろうか。そして、鈴木はその後、何故消息を絶ったのかを考えたのか。7年間の空白を理由に合意書を無効の理由にし、和解書まで無効とする判定は裁判官自身の洞察力の無さではないのか〕

〔この裁判で一番不可解なのはA氏の代理人、中本弁護士の言動だ。A氏は鈴木や西の事を良く知っている人達からの申し出を得て多数の陳述書を準備し、数人の証人出廷の申し出も受けていた。証拠書類も中本弁護士を通して法廷に提出していて準備万端だった。しかし、肝心の代理人の中本弁護士は重要なポイントで反論もせず証拠書類や陳述書を提出するタイミングを逃した。法廷で鈴木の代理人弁護士、長谷川から大声で恫喝されて委縮してしまった。これでは勝負にならない。何故なのだろうか。この裁判結果は中本弁護士の責任も大きい〕

〔今回の裁判の不思議なところは、西がA氏に鈴木を紹介した時からの事が全く語られていない事だ。少なくとも裁判官はこの背景を知っていなければならない。判決文の中に「当事者等」の欄があり、ごく簡単にA氏、鈴木、西の経歴が約10行に纏められている。A氏と鈴木が会った時の鈴木の状況さえ裁判官が把握していれば、A氏と鈴木の人間性が理解出来る。どちらが善人でどちらが悪人かがはっきりわかる。それさえ分かっていれば鈴木の嘘の発言を見抜くことは難しい事ではなく、長谷川弁護士との猿芝居も見抜けたはずだ。裁判官の準備不足か、わざと無視したのか。大きな問題が残る〕

〔鈴木は、以前から知り合いだった紀井を「儲け折半の報酬で一緒にやらないかと」言って誘ったらしい。元証券マンをスタッフとして引き入れるのは鈴木にとって願ってもない事だった。しかし紀井の報酬額は年間6000万円程で、鈴木は年間60億円以上の資金をオフショアに設立したペーパーカンパニーに運んでいて、日本には一銭も税金を納めていなかったらしい。平成11年から同18年の約7年間で約470億円の利益を独り占めして隠匿していたという紀井氏の証言は辻褄が合っている。ちなみに紀井の報酬は約束金額の1%だった。裁判官は紀井氏の証言に耳を貸さなかった。これは何かの密約があったとしか思えない〕

〔A氏が鈴木に貸し出したピンクダイヤや絵画、その他の高級時計数点の鈴木の取り扱い方は、預かった商品をすぐに他の金融屋や知り合いの金持ちに担保として預けて資金化している。特に、絵画については一度もA氏に見せずに最初から他に担保に入れていた。明らかに詐欺行為だ。裁判官は時計の価格について経済的に不整合とか言いながら肝心の鈴木の行為に何のコメントもしていない〕 (以下次号)