現在、国学院大学のレスリング部で監督を務める小野敏雄(57)にいくつもの詐欺と横領の疑惑が発覚した。
事情を知る関係者によると、小野は平成の初めころより知り合いの会社役員から4000万円を2度にわたって合計8000万円を借りて、その後、平成10年11月当時で1億5000万円になっていたが、現在では総額10億円以上になっている。また、小野は借り入れの当初、金利を月1割で貸してほしいと懇願したが、会社役員は年利を15%とし、遅延損害金を年30%にしてあげた。
ところが、小野はさらに平成29年頃、「月1割の金利でどこか借りられるところを紹介してください」と会社役員に頼み込んだ。小野の債務が大きくなっている中で、返済もままならない状況に会社役員は何度も断ったが、「他に頼る所が無いので、何とかお願いします」と言う小野に会社役員も根負けして、金融業者を紹介しようとしたが、その金融業者は、会社役員には貸せるが、他の人には月1割では貸せない(10日で1割は取る)と言う。そのため、会社役員は止むを得ず自分が借りた形を取り、それを小野に貸し付けることにしたという。このことは小野も承知している。しかし、ここでも小野は返済を滞らせる一方で、今年の6月末現在で債務は金利を含め2億円になっているという。
こうした債務を返済して精算するために小野は昨年の8月に8000万円を返済すると言っていた話や沖縄の知人から2000万円入ると言っていた話も話だけに終わっている。今年の5月末に3億円入る(これには大きな犯罪が関係している)と言う話をしていたが、これも7月1日に延び、実現しなかった。そしてその後、小野の妻(小野真理)が親からの相続で2億5000万円の半分を受け取ることになったという話が持ち込まれた。小野は妻が受け取る1億2500万円のうち8000万円を返済に充てると言いながらそれもまた日時が数回変更になったが、実行されなかった。
債務の返済を実行するために、小野が会社役員に話していたことは全てがウソで返済の先延ばしをしてきただけだったのである。小野が「これで返済を実行します」と約束したものには、前述したように例えば「今年の7月1日までに3億円の入金がある」と言って会社役員に協力を求め、ほかにも数年前から大量の残土処理の話などもあったが、これについては小野が必ずできると言うので、残土の捨て場を確保させた業者に大変な迷惑をかけている。入金の話が中途半端に推移したことで小野は約束した期日を何回も先延ばしにするだけで、小野が話していた入金話がことごとくウソだったことが次々に判明したのである。会社役員は自分に一つでも嘘があれば、小野が嘘をついても許すが、そういうことが一つでもあるかと小野に尋ねたことが何回もあるが、小野は「一切ありません」と言うので、会社役員は重ねて「いい間違いはあったかもしれないが」と言うと、それについても小野は「一回もありません」と答えている。
こうした状況から会社役員も小野に対する疑いを深めた。日頃は約束した時間に遅れることは少なく、遅れそうなときは前もって連絡をしてくる小野に対して会社役員は、時間は正確だが金銭面では以前内河に注意されていたが、ここまでひどい人間とは思わなかった。小野は金銭に対しては極めてルーズである、というより作り話が多いことが分かった。前述したように入金話が全て小野の作り話であることが判明したのは、小野が今年の11月30日に1億1000万円を会社役員に返済するとして約束した話も嘘だということが分かったからである。
小野の妻の実家へは相続のことで7月頃より夫妻で何回も行っていると小野は言っていたが、11月30日に会社役員が電話をした際には「コロナのこともあって半年以上は来ていません」と言う義姉の話で全てがウソであることが分かった。相続は2億5000万円を妻と妻の兄でそれぞれ1億2500万円ずつ等分に分けるということだったが、その予定日が2回以上先延ばしになり、その後、小野が「相続財産が他にも見つかり、総額で4億5000万円あるが、これを今度は兄夫婦と小野夫婦の4人で分けることになりました」と言い、小野も1億1250万円を受け取ることになるので、良かったと喜んでいた。
小野は7月初旬、会社役員に対して小野の妻の母が高齢のため「自分が元気なうちに娘に相続したい」と言っていると言い、妻が受け取る1億2500万円の中から最低8000万円以上を返済に充てると会社役員に約束したが、それがなかなか実現しないまま10月まで何度も相続金の受取日が変更になった揚げ句、今度は新たに相続するものが見つかり、今度はこれには小野自身も1億円余りを受け取ることになったので、それを全額返済に充て、さらに妻の受け取る分からもいくらかを返済する(保証人だから当然ではあるが)と言い出した。冷静に考えれば、妻の実家の相続に夫の小野が分配金を受け取る権利が生まれる余地はないはずだが、小野は平然として11月30日には返済を実行すると会社役員に約束したことから、会社役員も小野の言う約束の日を待つことにした。また相続税がかかることから会社役員は秋田の土地と家を物納するために無償で提供することを小野に約束していた。このことについては、会社役員の顧問弁護士が秋田の土地の件で2回ほど会社役員の会社で小野に会っている。
約束の11月30日、小野は会社役員のマンションに午後1時に車で迎えに来て、その足で小野の口座がある銀行の阿佐ヶ谷にある支店に行って相続の分配金を下ろすと約束していたというが、しかし、午後1時になっても小野は姿を現さなかった。さらに1時間くらいの間に会社役員が小野の携帯に電話を架けても小野は一切でなかった。会社役員と小野の共通の知人が小野の自宅を訪ねてみたが応答はなく、ここにきて小野が故意に会社役員との連絡を絶ったことが実感されたのだ。
しかも、小野は会社役員の関係者が自宅を訪ねた際、間髪を入れず最寄りの警察署に電話を入れて警備を要請し、さらにいつ委任したのか、弁護士からも会社役員の元に通知文が入るという、極めて非常識な対応を取った。
冒頭にも挙げたように、会社役員は小野の様々な懇願を受けて金銭問題に協力し、過去30年近くもの間、小野に対する援助を惜しまず、小野が会社役員の知人に迷惑をかけてきたことでも会社役員が代わって謝罪することが何回もあったにもかかわらず、この対応は一体何なのか。嘘を重ね小野はただ時間稼ぎをしているに過ぎなかった。会社役員が怒りを滲ませ、小野を共通に知る知人からは、あれだけ困ったときには全てと言ってもいいほど力になってもらい、このやり方は男として人間として最悪だと口を揃える。女でもここまで逃げ隠れはしないと思う。それで小野は今でも現役の右翼を名乗っているが、よく言えたものだ。逆に右翼のトップの名に傷がつくのではないか。小野の知人友人たちからも驚くような話をいくつも聞かされ全く見かけと違って、度の過ぎる悪い人間だということが分かった。それもほとんどが金銭トラブルと、真面目に見えるがウソが多く、適当なヤツだとの評価しかなかった。そうした中で、会社役員の知り合いがマンションの賃貸契約を結ぶに当たって、小野が賃貸の名義人となったことがあったが、小野はその家賃相当額を会社役員から受け取りながら支払わずに着服している事実さえ判明したのである。
小野の金銭に対するルーズさに迷惑を被ってきた会社役員は、それについては小野の対応次第で我慢もしてきたようだが、約束を実行できないからと言って一切の連絡を絶った上に姑息な対応を続けることには、絶対許されることではない。小野と言う人間は金が絡むことはほぼ全てがウソと言い訳で上手く立ち回っていたようだが、今後は、周囲の関係者も許さないはずだ。それに今まで色々な人間に対してやり方が悪すぎると批判していたが、金額高はともかく一番悪質だと言う意見が多い。
次号からは小野敏雄がいかに会社役員に対して債務の返済を免れるためにありもしない入金話を繰り返したか、その詐欺行為の詳細について触れることにする。(以下次号)