鈴木義彦に読者は怒り爆発(156)

〔品田裁判長が、平成14年12月24日に鈴木が持参した10億円を鈴木の債務の返済金と判断したのは何故だったのか。鈴木は平成11年9月30日に債務を完済したと主張しているではないか。前提となる同年6月27日付の鈴木の借用書が作成された背景には、その直前に西が「これから株取引の利益が大きくなるので」とA氏に懇願したことで、40億円超(但し年利15%で計算。鈴木の持参した借用書に書かれた年利36%で計算すれば約70億円)だった鈴木の債務が25億円に減額され、さらに鈴木が「西さんに社長への返済金の一部10億円を渡した」という虚偽発言をして、それを西が渋々認めたことで額面15億円の借用書が作成されたという経緯があった。そして、鈴木が年内に清算するので10億円にして欲しいと言い、A氏が了解した。品田裁判長の判断は結論ありきの都合で事実を捻じ曲げており、鈴木の債務が株取引の利益の分配を前提にして40億円超が25億円になり、さらに15億円になったという経緯の検証を全く行っていなかった。それ故、この10億円は、株取引から生じた配当金と解釈するのが当然ではないのか。裁判官の判断には矛盾が沢山あり納得できるものではない〕

〔今まで品田裁判長は裁判官の特権に甘んじて杜撰な裁判を繰り返してきたのではないか。それでも、これまでは大した問題となる事はなかった。それは不当判決を受けた側が今までは世に知らしめる術がほぼ無かったからだ。まさかインターネット時代になって、自分が担当した杜撰な裁判の詳細が世界中に公表されるとは品田裁判長も思いもよらなかったはずだ。家族からも軽蔑されることだろう〕

〔紹介者からA氏が資産家であることを聞きつけた西が、A氏との出会いの翌日から取ったアプローチは尋常では無かった。毎日、夕刻になるとA氏の会社があるビルの駐車場に車を止め、A氏から声がかかるのを何時間でも待っていたのだ。西がA氏に近づいた目的は、その後の経緯から見ても分かる通り金であった。関係が深まる中でA氏から多額の資金援助を受けても、西は真面目に返済する事もなく、誠実さに欠ける人間でA氏に甘えるだけ甘えた。それを西は鈴木に見透かされ、口車に乗せられて、鈴木ともどもA氏を裏切り挙げ句には自分まで足元を掬われる事になった。西の遺書にはA氏に対する懺悔と謝罪が綴られており、西に限らずほとんどの人間が死ぬ時になって自分の過ちに気付くようだが、鈴木のように周りから気付かされても一向に悔悛しない人間はどうしようもない。鈴木が10倍も100倍も悪党だということを、西は生きている間に深く認識するべきだった〕(関係者より)

〔鈴木の裁判で一番問題視されているのが、「合意書」契約の有効性を認めなかったことだ。如何に裁判官といえど、契約自由の原則に反して「合意書」の法的効力を否定すること出来ないはずだ。裁判長が黒い物でも白いと判断すれば、何でも白くなるのか。職権の濫用ではないか。どうしてでも株取引を争点から外そうとする魂胆が見え見えだ〕

〔鈴木には、A氏を騙し裏切っているという自覚はあっても、騙された方が悪いくらいの考えしかないのだろう。そして、今の自分を成功者だとでも思っているのかもしれないが、そうであれば大間違いだ。周囲に信頼できる人間がいなくて欲得だけの人間関係の中で生きている限り、鈴木はいつでも騙され、裏切られる憂き目にあう。そんな人間は猜疑心の塊となり、疑心暗鬼に苛まれて孤独死を選ぶしかない。哀れな人間としか言いようがない〕

〔鈴木が勝手に主張する利益金60億円をA氏と西に25億円ずつ支払うという内容で「和解書」が作成されたが、和解協議の場で見せた鈴木の横着な態度には呆れるばかりだ。西に対する尾行、香港での強盗殺人未遂の追及を受けても、確たる証拠が無いと考えてとぼけ通した。株取引で得た利益金についても紀井氏の暴露により全容が発覚しそうになっても、素直に認めるどころか最後までごねまくった。鈴木の金に対する執着からくる強欲ぶりが顕著だった。こういう人間だから金を得るためには手段を選ばず卑劣になりきるし、人を騙す事も平気で出来るに違いない。鈴木にはA氏に救って貰った恩義に報いる気持ちは微塵もなく、自分がどれだけの金を手にしたかだけしかなかったのだろう〕

〔全国に裁判官は多数いるが、検察官、裁判官、弁護士とある中で何故裁判官を選んだのかという質問をよく受けると聞く。その質問に対して「誰にも拘束されずに自分の判断で妥当と信じる判断が出来るから」と答える裁判官が多いというが、まるで裁判所が用意した回答のようだ。裁判は人生にそうそうある物ではないから、当事者はありとあらゆる証拠を出す。裁判官はそれを慎重に精査して真実を探り出す大変な仕事である。当事者の主張や提出された証拠を精査して裁判官自らが真実であると判断したストーリーを判決文にする。全ての裁判官がポリシーを持って法の番人としての正義感で公正な判決を下すというのは理想かも知れないが、一審の品田、そして二審の野山にはこうした裁判官としてのポリシーは一切見当たらない〕

〔民事裁判では「原告側がクリアすべき立証の基準は低く、証拠の優越、即ち、ある事実についての重み、証明力が被告のそれよりも上回っている程度で足りる」となっている。刑事裁判では「疑わしきは罰しない」という鉄則がある為、徹底的に証拠を固め、被告人が絶対に犯人だと言えるところまで立証するが、民事の場合はそこまでやらない。それ故に、白黒が明確ではない結果が生まれる。品田、野山の両裁判長は民事裁判でのルールを曲げてでも原告の請求を退けたかったのか。そうであれば、その理由は何か。判決文を何度読んでも両裁判長の不当性しか思いつかない〕

〔民事裁判は被告の過去の履歴をもっと重要視するべきではないか。この裁判の直前に鈴木が犯して有罪判決を受けている親和銀行事件の内容も詳しく検証するべきだった。その事件を検証していれば鈴木の犯罪パターンがよく解る。今回も同じようなやり方をしているところが沢山あるが、この裁判では全く鈴木の過去の履歴を加味していない事が不思議でならない〕

〔控訴審は一つの決められた流れの上にあるだけで何の意味もないのではないかと思う。第一審の訴訟記録や控訴状、控訴理由書を検討するなどして審理の方針を決めたうえで第1回の口頭弁論期日を決めるというが、すでに第一審で審理が尽くされているとみなされ争点整理や証拠調べを必要としない事が殆どだという。第一審のように3年も掛けろとまでは言わないが、審理を開かず、たった5ヶ月で結審するのでは、訴えに対して改めての検証などする時間もない。これでは第一審判決を精査する気が最初からないのと同じだ。この体質には全く失望する。裁判所は、裁判の在り方を根本から改変しなければ法治国家の看板に水から泥を塗ることになりかねず、鈴木のような悪党が増産されるだけだ〕

〔鈴木の事件を見ていると、裁判所の闇というより法曹界全体の闇というものが様々に見えてくる。何故このような前代未聞の裁判結果になったのか、その原因を追及する中で、鈴木、長谷川と並び裁判官の責任を重く見て、品田裁判長について調べた結果が本文にも掲載されているが、最低でも誤審誤判の疑いがあれば、裁判所として徹底的に検証し、それを開示する制度は必要だと思う。裁判所を構成しているのも一人ひとりの人間だから、過ちは認めすぐに是正する姿勢が無ければ、裁判所と言えども腐敗する。いつまでも権威や原則に縛られている時代ではない〕

〔西は平成14年6月20日にA氏と協議をして、鈴木の借金の減額を懇願した。そしてA氏はその依頼を受け入れ40億円超(年利15%。鈴木が平成9年10月15日に持参した3億円の借用書では年利36%、遅延損害金年40%であった。この計算では約70億円になった)の債務を25億円にした。西の債務減額交渉は当然、鈴木の差し金であった筈だが、その一週間後の27日に改めて三人で会った際に、鈴木が「西さんに社長への返済金の一部10億円を渡している」と発言したので、A氏が西に確認すると西は受取りを認めた。実際にはその10億円は合意書破棄のために西に支払った裏金だったが、結局西はその分の借用書を書き、鈴木は25億円から更に10億円を引いた15億円の借用書を書いた。もし鈴木がA氏から10億円の出所を聞かれたら、何と答えたか。そして西は10億円を自分の借金にされてしまったが、それ程の弱みを鈴木に握られていたのか〕

〔品田裁判長を始め一審の裁判官たちが、A氏が提出した訴状や多くの証拠類をしっかり検証したとは到底思えない。また、鈴木の前科前歴にも目をつぶったのではないか。特に民事裁判では、判決文を書くときに最初の事前検証を怠ると裁判の方向性が間違った方向にいくと聞いたことがある。品田裁判長は、自分が優秀な人間だと自惚れて、肝心な事を軽視したり無視してしまった。その結果が誤審誤判につながっただと思う〕

〔A氏の関係者が長谷川幸雄元弁護士の自宅を訪れたようだが、長谷川は「私にはもう関係無い」と言って警察を呼び、結局関係者と面談しなかったのは、やはり後ろめたさがあったからだろう。裁判ではとんでもない虚偽を主張して、裁判所を欺く不正な行為をしておいて、「関係無い」は通るはずがない。弁護士を辞めたとはいえ、長谷川の責任は鈴木の犯罪疑惑が解明されない限り付きまとう。裁判であれだけ強弁を張り、主張してきたことが正当と思っているなら、逃げ隠れする必要はなく堂々としていればいいではないか。反対の立場になって考えればよく分かるはずだ。長谷川自身も逆の立場だったら同じ様に許せないはずだ。人を陥れれば当然怨みを買う。抗弁できないのであれば、さっさと責任を認めた方がいい〕(以下次号)