⑨合意書(平成11年7月8日付 今後の全ての株取引でA氏、西義輝、鈴木義彦の3人が合意)

(写真:平成11年7月8日、A氏と西義輝、鈴木義彦が交わした合意書。A氏から株取引の買い支え資金を引き出すために鈴木は一人熱弁を振るった)
平成11年7月30日、西が「宝林株取引の利益」と言ってA氏の会社に15億円を持参した。A氏は合意書に基づいて3等分と考えたが、西が「私と鈴木の分は返済金に充当してください」と申し出たため、A氏が全額を受け取り、そのうち1億円を西に渡し「鈴木さんと分けなさい」という心遣いを見せた。翌7月31日に西と鈴木がA氏を訪ね、西と鈴木の分配金の5億円ずつを各人の返済金に充てることを確認するとともにA氏から5000万円ずつを受け取ったことに礼を述べた。西によると、この時点での宝林株の売りで得た利益は約50億円あったが、西と鈴木が勝手に話し合い、A氏に渡す金額を15億円にしてしまった。明らかに合意書に違反する行為であったが、収支状況や株取引の状況等の具体的な内容について西はA氏に一切報告しなかった。7月31日にも具体的な説明はなかった。

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