鈴木義彦に読者は怒り爆発(300)

〔鈴木が株取引の詐欺で1000億円以上の利益を隠匿したのは、ひとえにA氏の人間性に依るところが大きい。A氏には元より株投資で儲けようという考えはなく、西と鈴木の今後の成功の手助けの感覚でいたから協力的であったはずだ。その点を西も鈴木も分かっていたから、逆に付け込んで「合意書」を作成し買い支え資金を仰ぐ説得もし易かったはずだ〕

〔鈴木は西に宝林株800万株の売却情報が持ち込まれたことをキッカケに、鈴木自身の株の知識や経験を活かし株取引を利用した利益の独占計画を思いついたのだろう。その手始めに西を籠絡し、宝林株の取得資金3億円までA氏に出させている。鈴木による詐欺の錬金術は、この宝林株の取引でも大胆に実行された。株の買い支え資金とは聞こえがいいが、証券市場ではボロ株と呼ばれる低迷株を暴騰させる為の株価吊り上げ資金である。この資金の安定的支援でA氏から約束を取り付けられれば、鈴木の詐欺計画は確立したも同然であった〕(多くの取材関係者より)

〔平成18年10月16日、A氏と西と鈴木がA氏の会社で会った。その3日前に鈴木がA氏の会社を訪ね、西が香港で事件に巻き込まれたことを問われ、10億円の報酬を渡して西に破棄させたはずの合意書を見せられ、約束の履行を迫られて、西を呼び出して欲しいと依頼した結果の面談だった。この日の話し合いは西と鈴木の口論から始まり、乱暴な言い方での罵り合いとなった。A氏は2人に「それでは話し合いにならない。下の喫茶店で頭を冷やして来い」と言って窘めたようだが、2人は沈黙したまま席を立とうとしなかった〕(取材関係者より)

〔裁判での冤罪と誤審誤判は裁判官の偏見や思い込みから起こると言われている。自分の信念と裁判官としての判断が一致していないのではないか。上司に諂い、出世欲にかられている裁判官にこの傾向が強く見られるようだ。裁判官は裁判所組織の奴隷に成り下がっているのではないか。明治時代からの慣習に金縛りになっている。裁判所は、弱きものを助け、悪を許さないという事を信じている国民の信頼を置き去りにしても法治国家は成り立つという考えは権威の乱用ではないか〕

〔鈴木は和解協議後、自身の裏切りを西と紀井氏に嵌められたとする話にすり替え、それを理由に「和解書」の支払約束を撤回するとは、全くふざけたことだ。その場凌ぎで嘘を重ねている鈴木が、裁判で勝訴した事は青天の霹靂と言えるだろう。誰もが耳を疑ったはずだ。裁判の判決を下した品田裁判長には、当然疑惑の目が向けられている。今後更に強まっていくのは間違いない〕

〔医者は病気を治療する。弁護士も依頼人の相談に乗ることで問題の解決方法を考える。人格者でも腕前が怪しい医者(弁護士)を選ぶか、人格破綻者だが腕のいい医者(弁護士)を選ぶかが、病人(依頼人)の判断によってそれ以降の人生に大きな影響を与える。この裁判を見てもA氏が前者で、鈴木が後者だと思う〕

〔心裡留保とは「意思表示を行なう者が自己の真意と表示行為の内容との食い違いを自覚しながら行う意志表示」と定義されているが、鈴木の主張では和解書を「書きたくなかったが、書かされた」という事になるのだろう。その理由に挙げたのが「脅迫され、監禁されそうになったから」という。平林弁護士はどの判例から捻り出したのかは不明だが、恥ずかしくもなく、よくこんな主張が出来たものだ。品田裁判長も裁判官として、このような主張を支持できたものだ。何が強迫で、何が監禁に当たるというのか。それに、強欲で狡猾な鈴木が脅迫や監禁で70億円もの巨額な金の支払約束をする筈がない。一般の真面目な人がヤクザに脅かされて書いたものではないのだ。品田裁判長は何処を見て裁判を指揮していたのか〕

〔品田裁判長が下した判決は原告が悪人で、被告が善人と決めつけるような結果になった。原告の訴状をよく読んだ上での判決ならば、「原告の訴状は嘘ばかり」と判断した事になる。裁判官は3人制で、日本の裁判は三審制である。担当した裁判官による合議の中で異議を唱えた裁判官はいなかったのだろうか。多数決で決まる事は知っているが、素人ながらこの裁判には大きな不審を感じさせる〕

〔FRの常務だった天野氏が、数名の社員を連れて、西が運営する「東京オークションハウス」の展示場を訪れたのも鈴木の指示だったと思う。天野氏は鈴木と共にFRを創業した人間の一人だった。この時のFRの状況を知らない筈はなかった。ただ、天野氏はこの時にはA氏の存在は知らなかったと思う。東京オークションハウスは、この時期はまだ事務所内に展示していたオークション用の商品も豊富で、一見好調の様に見えたのだろう。天野氏は早速、鈴木に報告した。鈴木は秘書に命じて西との面談を申し入れた。この時の鈴木と天野氏のターゲットは西だったのだと思う〕(取材関係者より)

〔鈴木もそれほど若くはないはずだ。そうであれば、死んだ後の家族や身内の事を考えろ。鈴木の犯した悪行は死んだ後も消えない。汚れまみれの金を残しても家族には幸せはない。それどころか、鈴木の汚名を背負って生きていくことになる。鈴木は娘に資金を出してモデルの会社をやらせているようだが、鈴木自身はいい女がいれば自分の女にすることしか考えていないと思う〕

〔貸金返還請求訴訟が単なる民事訴訟ではないことは、交渉を担ったA氏代理人の襲撃事件や、鈴木が関与した事件の報道記事が鈴木の悪性を裏付ける証拠として提出されたことで明らかだったが、裁判官は因果関係をA氏側に執拗に尋ねたが、その理由が判然としていない。民事事件に刑事事件を持ち込んでいるとでも考えたのか。しかし、A氏側の代理人の論述が不十分だったのか、鈴木がどれほど悪事に手を染めて来た悪党であるか、金を返したくないために暴行事件まで引き起こす人間なのだという心証を裁判官に持たせず、というより逆にA氏側に不信感を抱かせる結果を招いたのではないか。A氏側の代理人弁護士は事件の本質が分かっておらず、鈴木の悪事を暴かなければ、裁判を起こした意味はないことを、強く裁判官に印象付けるべきだった〕

〔志村化工株事件で西は鈴木の罪を被り逮捕、起訴されたが、保釈後から裁判が結審するまでは、鈴木が西の生活費などの面倒を見ていたようだ。公判中であれば西の言動によっては鈴木の逮捕に繋がりかねないという懸念があり、西を大事に扱っていたのだろう。ところが西の刑が確定した途端、「西会長」と呼んでいたのを「西さん」に変え、毎月の生活費も止めたいと言い出した。そして、その時点で約300億円以上の利益が積みあがっている事を西は鈴木から伝えられており、A氏に返済しなければいけない金が西には多額にあるため、「契約(A氏を外して交わした)を実行して欲しい」と伝えたが、鈴木は「A氏はオレには関係ないだろう…オレはもう全てが済んでいる、アンタ(西)と一緒にしないでくれ」と言い放った。これは西に合意書破棄の為に10億円を払っているので後の事は西さんアンタの責任だと言わんばかりで、3人の「合意書」に明らかに違反している。そして同時に鈴木の醜い本心が出ている言葉でもある。鈴木は全ての人間を利用する。利用するときだけ下手に出て相手を立てるが、用済みになると容赦なく切り捨てる。協力してくれた人物に感謝も恩義も感じない。こういう人間が裁かれない世の中は間違っている〕

〔鈴木の存在はまさに百害あって一利無しだ。鈴木に関わった人間が10人前後も不審死を遂げているという。利用され、騙されて、全て鈴木の犠牲になったとみられ、鈴木に対して怨みつらみを残して自殺した西もその一人だ。全てが私腹を肥やす為に騙しや裏切りを厭わない鈴木には、大きな報いが待ち受けているに違いない〕

〔日本の裁判官の人数は、取り扱う事件数に対して諸外国に比べて少ないという指摘がある中で、今回鈴木の裁判を担当した品田と野山の両裁判長のような杜撰で怠慢な裁定をしているようでは本末転倒ではないか。血税で生きている以上、国民の生命や財産を守る為に事件の真相究明に真剣に尽力して然るべきだろう〕(以下次号)