令和2年11月30日に突然、債権者との連絡を絶って、債権者に約束していた債務返済を一方的に反故にして以降、小野は全てを弁護士に委任したという名目で債権者との接触を避け続け、また、委任を受けた清瀬雄平弁護士も、当初は債権者と協議をして問題解決を図るような素振りを見せていたことから、債権者が清瀬の要請に従って公正証書や小野の自筆による借用書を提供したにもかかわらず、それを小野に確認したとは思えないような主張展開を始めた。債権者が保管している書類を早々に確認し、対抗手段を講じるのが目的だった可能性が高く、そうであれば、清瀬は非常に姑息な人間であることが窺えた。結局、清瀬は「依頼人が裁判で決着させる意向なので面談は控える」として、そのまま裁判での対応になった訳だが、清瀬弁護士が債権者との協議を先延ばしにして会おうとしなかったのは、小野には真っ当に問題解決をしようとする意思が全くなかったからであり、そして清瀬が「債務不存在の訴訟提起」を小野に提案したというのが実態だったからに違いない。小野にとっては裁判自体も単なる時間稼ぎに過ぎなかったことも明らかだ。

(写真:小野敏雄)

小野(清瀬)は審理のほぼ全般で債権者を誹謗中傷する個人攻撃に終始し続け、債務不存在の証拠など一切提出しなかった。これには裁判官も呆れて、債務不存在の主張を述べるよう清瀬に指示し、併せて証拠の提出を求めた。ところが、清瀬はあろうことか「証拠はありません」と断言したのである。そうであるなら、清瀬が審理でさまざまに主張したものはことごとく小野の身勝手な思い込みであり、単なる小野の主観にすぎないではないか。しかし、清瀬は小野が債権者に対して恐怖感を抱いていたために、債権者から領収書をもらえなかったとか、債権者の言うままに借用書を書かされたと言って、証拠がないことまで債権者のせいにするような主張に終始したのだ。

理路整然とした主張と証拠を提出した債権者側と、言いたい放題の主張のみで根拠も証拠も一切示さない小野と、どちらが真っ当であるかは誰の目にも明らかだった。ところが、一審を担当した松原平学裁判長は、小野の主張を全面的に認めたのだ。これはあまりにも深刻すぎる誤判だった。松原裁判長は、債権者が平成2年に小野に8000万円(4000万円を2回)貸し付けた裏付けがなく、公正証書が作成された平成8年と同10年までの期間、債権の保全を行っていなかったことが会社経営者の立場からすれば不合理だと決めつけた。そして、小野が債権者から借りたのは「平成8年のことで、公正証書を作成した時点での残債務は3000万円だった」としたうえで、それにもかかわらず1億5000万円を債務額とする公正証書を作成したのは「3000万円の債務返済が滞っていたことへの負い目と(債権者に対する)恐怖心が相まって、指示されるままに(公正証書を)作成した」とする小野の主張を全面的に認めてしまった。根拠も証拠も全くない小野の主張を真に受けた松原裁判長は、裁判官としての資質を疑わざるを得ず、松原裁判長が小野の主張を認容したのは、小野による債権者に対する際立った誹謗中傷が前提になっているのは明らかで、そうでなければ小野のあくどい虚偽を認めるような判決になるはずがない。一方で、判決には小野と代理人の清瀬弁護士が債権者を誹謗中傷していることを検証した形跡は全くなく、それを窺わせる文言も一字もない。これでは明らかに裁判官としての公正公平さが欠如しているとみるのは当然だ。

こうした、明らかに事実と真実を歪曲した松原裁判長による誤判の内容を知った、小野を知る知人たちが驚き、一斉に批判や非難の声が多く寄せられることになった。

「小野が裁判で言っていたことは全てが嘘で、悪質だった。社長(債権者)から借りたものを借りていないと言い、それを正当化するために社長を誹謗中傷したのだから、やることが卑劣だ。小野が社長から8000万円を借りていたのを直に聞いていたし、「社長が返済を強く求めないので助かっている」という話も聞いていた。裁判官が小野の嘘を真に受けて、小野と弁護士の作戦にまんまと乗せられたとしか思えない」

と言うのは小野と20年ほど前から面識があった知人の一人だ。小野がこの知人に債権者のことを話したのは、小野が代表を務めていた日本キャドシステムが発注した工事代金3500万円を未払いにしており、知人の会社の資金繰りに協力するために債権者を紹介するというものだったが、小野は債権者には知人を紹介したが、資金繰りの相談は一切しなかったために、知人は相談する機会を失い、さらに小野が未払いを放置し続けたことで、会社の経営危機を招いた、として怒りを露にする。

西義輝に授業料等を出してもらって司法書士になったMも、小野の金銭感覚に不信を持ち、小野からに頼まれても10万円の金さえ貸さなかったという。小野はそのことで債権者に愚痴をこぼしたことがあったようだが、借りたものを借りていないなどという人間を誰が信用するというのか。Mは小野の自宅近くにあったバーでバーテンダーをしていて、馴染みになった小野に仕事の相談をしたことで西を紹介した経緯から、「仕事先を紹介した結果で金を出してもらって司法書士の資格を取れたというのに…」と言ったようだが、小野の身近にいる人間の誰もが小野とは距離を置いているのは自業自得と言わざるを得ない。

小野は自宅が新宿駅から電車で10分前後の所にあるが、平成29年ころに取得していながら、小野がその話を債権者にしたことは一度もなかった、というより隠していた。債権者から借りた金が息子や娘の教育費や生活費に充てられたのも時期的に見れば重なっていたが、小野には債権者に借金を返済するという認識が微塵もなかったのだ。

債権者と30年来の付き合いがあり、その関わりで小野を知ったという関係者の一人も、小野の悪質さを強調する。

「小野は定職にも就かずに相手から金を騙し取ることばかりやってきた。金銭にだらしのない人間で、社長に作り話をして金を借り、返済を先延ばしにするために新たな作り話をするようなことを何回も繰り返す。社長に金銭的な頼みごとをしておきながら、飲食代も1回も払ったことがないのだから、小野が人間性を疑われても当然だろう」

こうした小野の悪質さが訴訟の審理では「債務不存在」という嘘や債権者をトコトン誹謗中傷するという主張に現れた、と言っても過言ではない。審理が始まってから、清瀬弁護士が裁判所に提出した主張書面は、都合よくでっち上げた虚偽のストーリーであり、肝心の債務不存在を裏付ける根拠も証拠もなかった。そして、主張の全てが虚偽であることを誤魔化すために、債権者を極端に誹謗中傷して、「無免許で高利を貪っている」とか「債務者を、逃げられないようにするために、新宿の公証役場で100件以上の公正証書を作成している」などと事実無根を並べ立て、さらには債権者が「反社会的勢力と密接な関係にある」とありもしない話を強調して「債務者に他の債務者への取り立てを強制することで、いつか自分も同じ目にあうかもしれないという恐怖感を与えた」としたのだった。しかし、実際には、小野自身が「日本一の右翼のNo.2」であることを周囲にひけらかし、「西さんと私と日本の反社のトップと3人で食事をした」などと自慢話をするような人間だ。

他に金銭の頼み事ができる人間が小野にはいないことは事実で、「自分の頼み事を聞いてもらえるのは社長しかいません。どうかお願いします」と債権者に何度も頭を下げて借入を繰り返したのは、小野自身ではなかったか。

小野が並べ立てた債権者に対する誹謗中傷について、小野が債務者への連絡をしたことはあっても、取り立て(集金)の話をした事実すらなく、強迫や強要も一度もなかったことは、実際に小野が同行した債権者の友人知人たちが証言している。もとより債権者が第三者に取り立てを依頼することなど過去に一度もなかったから、小野の話が嘘であるのは明白だった。

前述したように、小野は、債権者を含め周囲に「日本でNO.1の右翼の幹部(事務局長)をしている」と広言していたが、そうであれば、何故、債権者に対する債務はすでに返済を済ませ存在しないと嘘をつき、妻真理の代理を務めると称して公正証書に連帯保証の署名をするようなあくどい行為をしたのか。小野は非常に几帳面な人間で、債権者が小野に対する債権額を口頭で伝えた際には自分の手帳を見て「間違いないです」と確認したことが何回もあった。それが裁判では個別の貸借に留まらず、過払い金があるとか、妻は小野の債務を知らず連帯保証をした事実もない、などと主張したのである。

小野が債権者から逃げるために嘘だらけの作り話を清瀬弁護士に吹き込んだことは明らかだが、小野がしでかした現実を自ら認め償わない限り、小野は自身の責任から永久に逃れられない。同時に小野の家族(妻の真理、息子の光、娘の成美)や身内にも深刻な影響を及ぼすことは当然と思われる。過去の30年前後、債権者に頼み事ばかりを持ち込み、債権者が友人知人から借りてでも小野の資金繰りに協力するなど、そのほとんど全てを聞いてもらい、また飲食でもお茶代すら一度も払ったことが無いほど世話になりながら、その恩義も忘れたように掌を返して債権者を誹謗中傷することは絶対に許されるものではないことを自覚するべきだ。(つづく)